【MLB】鈴木誠也「対応が瞬時にできた」 初安打&2四球は「いやらしいことを」一問一答

「6番・右翼」で先発したカブス・鈴木誠也【写真:Getty Images】

メジャー初安打を含む2打数1安打1得点、3出塁に手応え

■カブス 5ー4 ブルワーズ(日本時間8日・シカゴ)

【動画】際どいコースの変化球を技あり打で左前に 鈴木誠也の記念すべきメジャー初安打

カブスの鈴木誠也外野手が7日(日本時間8日)、本拠地でのブルワーズとの開幕戦に「6番・右翼」でスタメン出場し、メジャー初安打を含む2打数1安打1得点だった。2四球で3打席連続出塁も記録。「普段通りの自分」で臨めたというデビュー戦。試合後の一問一答は以下の通り。

――メジャーデビューの感想は?
すごく楽しかったですし、思ったより緊張もせずに普段通りの自分の感じで入れた。すごく楽しく試合を進めることができました。

――キャンプの初打席と比べると、どこが違う?
ピッチャーの違いももちろん感じますし、みんな球筋も違いますし。その中の1打席の中でどれだけ対応できるのか、ファーストストライクを見た瞬間に何か合ってるのか合ってないのか、タイミングをすぐ対応しないといけないので。それが今日に限ってはできた。

――メジャー初安打を昨季サイ・ヤング賞のバーンズから打った。
嬉しいですし、チームの勝利に貢献できるようにやれることはしっかりやりたいと思ったんで、ヒットも嬉しいんですけど、きょうは四球も2つ取れたことがチームに貢献できていると思うんで、これからも続けていきたい。

――バーンズとの対戦を振り返って。
すごいすね。見たことのない球でした。逆に「こんなピッチャーいるんだ」と、すごく楽しく打席に入れて、こういうピッチャーともっと勝負がしたいと望んでこっちに来たんですごくワクワクして打席に立ちました。

――何がすごかった?
カットボールじゃないですかね。あんだけの球威で曲がってくるのはさすがに見たことなかったんで、ちょっとびっくりしましたけど。でも、ああいうピッチャーを打っていかないと活躍できないと思うんで、気持ちだけは負けずにやっていけたんでよかったです。

――初安打で出た際、続く中前打で一気に三塁まで行った。
風もすごかったんで、結構内野手が苦しんでいる場面を見ていたんで、あわよくばホームまで行きたいと思ったんですけど、それは無理だったんで。次の塁になるべく行けるのが一番ベストだと思いますし、次のバッターも楽になりますし。

初安打の記念ボールは「しっかり飾りたいなと思います」

――鈴木誠也のユニホームを来たファンもいた。
嬉しかったですし、スタンドからもたくさんの声援を頂いたんで、毎日喜んでいただけるようなプレーができるように頑張りたい。

――打席を振り返って、四球について。
最低限、何とか粘って塁に出てってていう、いやらしいことをやっていければ相手にとってダメージもいきますし、チームにとってもいいと思うんで、とにかく塁に出るってことはずっと意識してやってきたこと。そこは今後も変えずにやっていきたい。

――どんな1日になった?
寒かったです。

――球場の雰囲気は?
すごい楽しかったですし、なによりファンのみなさんがすごく熱い声援を送っていたので、なかなか日本では見られない光景ですし。

――高揚感は?
あんまりなくて、普段通り落ち着いてプレーできたなというのが印象で。もう少しあがって緊張するのかなと思ったんですけど、冷静に試合を見れて、いつも通りのような考えで試合に臨めた。打席の中でもすごく落ち着いていましたし、自分で1球、1球いろんな対応が瞬時にできた。今日に限ってはよかったと思う。

――メジャーでプレーしてみて。
野球は野球。あまり変わりはない、いつも通りっていう感じです。

――初安打の記念ボールはどうする?
しっかり飾りたいなと思います。(日本時代も記念球は)いただくんですけど、どっかいっちゃいます。勝手に逃げちゃいます。ボールが。

――メジャーが始まるというより野球が始まる感じ?
国歌斉唱とか聞いた時はぞっとしてより気持ちが昂った感じがしましたけど。試合やっている時は特に変わることなくいつも通りって感じだったんで。

バーンズのカットボールは「やばっ。すごかったです」

――OP戦の初打席は足が震えたと言っていたが。
それがピークだったかなと。いい緊張感はあったんですけど、体が思った通りに動かないというのはあん時くらいだったんで。いい緊張感で試合ができてよかったです。

――試合前のミーティングで印象に残っている言葉は?
とにかくみんなで支え合って1年間戦って行こうと監督が言っていたんで、シーズンは助け合いだと。一つ一つのプレーが助け合いになると思うんで。

――初安打は狙い球ではなかった?
狙った球が毎回打てるんだったらもっと簡単なので。毎回完璧に打てるというのはありえない。ああいうのでもヒットはヒット。もちろんちゃんと振りたいのはありますが、その中でもうまく対応して打席で対応できたのでよかった。

――オープン戦からしっかりトップが作れている。
一番大事なのはそこ。トップの位置が早く決まればより長くボールも見れますし、見極めもできると思う。どうしても見ようとしすぎるとトップが浅くなる。まずはしっかり打てる体勢に入った状態で相手のボールを待つっていうのがなるべく早くできればいい対応ができるんじゃないかなと。

――バーンズとの初打席が初安打につながった?
難しいですよね、初めてのピッチャーなんで。なるべく早く自分の中でイメージ残して対応していかないといけない。ただ、見たことないですねあの球は。すごいカットボールでした。スライダーっぽい曲がりで、ビューンでいくんで。パッと見たら154、5(キロ)くらいでてるんで。やばっ。すごかったです。(Full-Count編集部)

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