株式会社タカヨシ(新潟市江南区)、オフセット印刷で使用するインキの60%をライスインキに切り替え

ライスインキで印刷した印刷物にだけに使用できるロゴマーク

株式会社タカヨシ(新潟市江南区)は8日、オフセット印刷で使用するインキの60%をライスインキ(インキを作るときに使われる石油系油の一部を米ぬか油に置き換えたインキ)に切り替えることを実現したと発表した。

印刷に使用されるインキは、北米から大豆油を運ぶため輸送マイレージが大きいという課題があったが、ライスインキは国産の米ぬかから、製油されるため輸送マイレージも低く、地産地消にも合致し、SDGs達成にもつながるという。

タカヨシでは2022年度中にライスインキ使用100%を目指している。

またタカヨシでは3月にFSC認証も取得している。FSC森林認証とは、適切に管理された森林から切り出された木材を原料とし、FSC認証材以外のものが混在しないように適切に仕入れ、製造、加工、流通したことを証明する国際的な認証制度。この認証取得により、インキだけではなく、紙から環境配慮に対応した印刷が可能になった。

このほか、印刷工場から出るごみをRPFと呼ばれる固形燃料にかえて火力発電所の材料にしているほか、2011年から毎月マングローブ約150本分の金額を寄付し、バングラデシュでの植林活動を行なっている。さらに、食べられない米を使って製造されたバイオマスプラスチックなどへの印刷を積極的に行っているほか、糊も針金も使わない製本方法(エコプレスバインダー)を顧客に採用してもらっている。

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