【MLB】大谷翔平、爆笑の珍回答 水原通訳への大歓声は「気に食わなかった」 一問一答

アストロズとの開幕戦に「1番・投手兼DH」として先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

8回好機で大飛球「自分ではいったかなと」

■アストロズ 3ー1 エンゼルス(日本時間8日・アナハイム)

【動画】エンゼルスタジアムの大歓声を聞き、苦笑いする水原通訳

エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地で行われたアストロズとの開幕戦で「1番・投手」で出場した。メジャー5年目で初の開幕投手では5回途中9奪三振4安打1失点と好投したが、打線の援護に恵まれなかった。バットでは4打数無安打。チームは1-3で敗れ、今季初黒星を喫した。試合後の会見では日米メディアの笑いを誘う場面もあった。

――全体的なパフォーマンスを振り返って。
「打つべき時に、最後に一本打てていれば、また違った展開になっていたかなというのと、投球に関しては球数がかさんでしまった点が至らなかったところかなと思います」

――2本惜しい当たりがあった。
「自分ではいったかなと思っているんですけど、打席の内容自体は結果は良くなかったですけど、内容自体は良かったと思っている。明日以降もまた切り替えて頑張りたいと思います」

――球速が上がっているように見えた。
「疲れが出た時にどうなるか分からないですけど、全体的な流れを見ながら抑えるところは抑えて、出すところは出していきたいなと思っています」

――変化球、スプリットはどうだったか。
「スプリットは何球かいいボールがありましたけど、基本的にはあまり良くなかった印象です。スライダー、真っすぐが基本良かった。カーブも良くて多投しましたけど、スプリットに関しては、少しバラけていたかなという印象が強かった」

大谷ルールは「今はありがたいなと思ってやらせてもらっています」

――3回にマルドナードを三振にとった後に笑顔が見えた。
「全く振る気がなかったので、どうしたのかなっていう……」

――降板後に体のケアがある。難しさはあるか。
「そこはあまりないですね。切り替えています。最後の打席は最初からDHで出ている感覚で打席に行っているので、気持ちの切り替えはできているかなと思います」

――基本的に降板後にDHとして出続けるか。
「監督次第ですけど、自分の体としては全然いける。もちろん今日は自分が取られた点は取りたいなと思って打席に立ちましたし、出られる限りは出たいなと思います」

――自分の名前のルールができた。
「ありがたいですし、今は自分しかいないですけど、もちろん、この先に増えてくるなら恩恵を受ける選手もたくさん出てきますし、チームの幅も広がる。今はありがたいなと思ってやらせてもらっています」

――試合前の選手紹介時に水原一平通訳が大声援を受けた。
「どうなんですかね。なんかちょっとカッコつけていたので、僕的には気に食わなかったかなと(一同爆笑)」

ファンの声援は「嬉しかった」【写真:AP】

開幕戦マウンドは「気負いみたいなのはなかったですね」

――1本欲しいという思いがあった。
「その通りですね。1本欲しいなというか、三塁まで進んでいたので、後ろもトラウト選手ですし、結果的に大きいフライになりましたけど、自分としてはシングルヒット、二塁打でいいと思っていっている。ただ投げているコースも良かったですし、なかなかそこら辺が、かみ合わないというか良いところに投げられたかなと思いますね」

――体の疲れは。季節外れの暑さだった。
「疲労感はオープン戦とはもちろん違うので、これだけ出るのも久々ですし(疲れは)今のところはないですね。明日の反応次第。明日の反応見て、またメニューを組みたいなと思います」

――開幕前日はどういう過ごし方をしたか。
「昨日は久々に帰ってきて、荷物とか家の整理とかやってましたね」

――寝れたか。
「寝れました」

――サイン交換で電子機器を使う選択肢はあったか。
「ありましたね、もちろん。使う選択肢はもちろんありましたけど、キャッチャーも僕もお互いまだ何も試していない状態だった。なので、今日は使わない方向でいきました」

――開幕投手といつものシーズンのマウンドの違いは。
「気負いみたいなものはなかったですね。本当に去年からの続きというか、その気持ちでいつも通りマウンドにいったつもりです。ただ少し力が入る部分はあったと思うので、そこは仕方がないかなという部分はあったと思います」

――80球。まだいけたか。
「そうですね。ただ、もう次、左打者で打たれていたので、全然代える場面かなと僕は納得して降りました。そこまで球数もかさんでしまったこちらの責任なので。ゲームマネジメント的には良いとは言えなかったかなと思います」

――ファンの声援が凄かった。
「嬉しかったですね。それは去年良い成績を残してそういう風に言ってもらえるのは、ありがたいです。できれば勝って帰るのが一番良かったですけど、そうならなかったので、また来てくれた時に勝って帰ってもらえるようにしたいですね」

初球に最速161キロ「初球はおそらく振ってくると話をしていたので」

――緊張したか。
「緊張はしなかったですかね。今日は」

――初球に99.8マイル(約161キロ)。
「初球はおそらく(アルトゥーベが)振ってくるっていう話をしていたので、変化球を投げるつもりはなかった。初めから100マイル投げろって言われていたので、そのつもりで投げました」

――振ってくると分かっていたけど直球を投げた。
「振ってくるなら1球で終わる可能性もありますし、別に狙われているからといって、他の球種を投げる選択肢ももちろんあった。そのまま投げても1球で終わる可能性があるので、その確率が高いなと思っていきました」

――スプリットが良くないという判断の切り替えはいつか。
「良くないから投げないということはなかったですね。むしろ良くないからこそ投げる選択肢もあるので。それはアストロズかマリナーズか、相手チームによっても変わってきます。相手打者によっても、反応によっても変わってくる。投げる時は悪くても投げないといけない時もあるというところ。パーセンテージの管理もしましたし、今日は悪かったですけど、それなりに投げたので、次戦以降、自分のデータをまた管理しながらやりたいなと思っています」

――あると思わせて違う球で仕留める。
「今日だけで終わるわけではない。今後何試合かやっていく同地区の相手なので、このピッチャーは悪いから投げないとか、そういう選択肢、可能性を捨てないというのが大事」

――昨年と比べて投球のメカニックは良くなっているか。
「去年も特には悪くはなかったですけど、序盤はコマンドがばらついたりとか四球も多かったりとかしていたので、それに比べたら、まだマシかなという感じかなと思います」

――トラウト、レンドンが後ろにいる心持ちは違う。
「安心感は違いますね。後ろに良いバッター、あれだけ打ってくれるバッターがいるのは心強いです。ただ、やることは変わらない。今日は、そういう意味では僕自身が前に出塁して得点につながるチャンスを作れなかったっていうのが、どんどんイニングを重ねてしまった原因かなと思います」

【動画】エンゼルスタジアムの大歓声を聞き、苦笑いする水原通訳

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(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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