IT活用し「お土産診断」 さくら百嘉店が導入 上越市

 上越商業サービス公社(上越市)が上越妙高駅と上越観光物産センター(同市藤野新田)で展開する土産物店「さくら百嘉店」はこのほど、IT機器と技術を活用し、主に観光客向けの「お土産診断」サービスを始めた。

 上越妙高の物産品になじみがない観光客にも、ニーズに合った物産品をアドバイスし、購入増につなげる。

 土産物店は滞在時間が比較的短い上、新型コロナウイルスの感染拡大で客とスタッフの会話が激減。同公社ではスタッフとの会話がなくても、客に地元の物産品に知識がなくても最適な商品を提案できるよう、今年1月ごろからサービスの開発を進めてきた。

IT活用し「お土産診断」 さくら百貨店が導入 上越市

 「お土産診断」は、取扱商品のうち季節限定品などを除く商品が回答候補として登録されており、客がタブレット端末の画面に映し出される質問に回答しながら商品の絞り込みを行い、最終的に1種類以上のお勧め品を提案する仕組み。池亀杏奈企画・営業部長によると、設問や回答は自社スタッフで考案・作成したという。

 上越妙高駅店には2台を設置。サービスを利用して土産物を求める人も出ているという。池亀部長は「取り扱い商品を増やす際は、選択肢や回答となる商品を追加し、サービスの向上に努めたい」としている。

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