デヴィッド・シルヴィアンを中心に70年代後半から80年にかけて活躍した、イギリスのニュー・ウェイヴ・バンド「JAPAN」がアルバム『孤独な影』『錻力の太鼓』を紙ジャケット仕様で6月22日に再発売

By 酒井裕紀

David Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)を中心に70年代後半から80年にかけて活躍した、イギリスのニュー・ウェイヴ・バンド「JAPAN」が通算4作目『Gentlemen Take Polaroids(孤独な影)』と、彼らのラスト・アルバムにして最高傑作『Tin Drum(錻力の太鼓)』を紙ジャケット仕様で、それぞれボーナス・トラック収録して6月22日に再発売することが決定しました。

『孤独な影』

『錻力の太鼓』

ヴァージンに移籍してリリースされた通算4作目『孤独な影』は前作『クワイエット・ライフ』で見せたヨーロピアン耽美主義を推し進め、唯一無二のジャパン・サウンドが確立された作品。坂本龍一と共作した「テイキング・アイランズ・イン・アフリカ」、エリック・サティの「ジムノペディ」にインスパイアされた「ナイトポーター」などが収録されています。

ボーナス・トラックにはシングルB面の「ジ・エクスペリエンス・オブ・スイミング」と「ザ・ウィドウズ・オブ・ア・ルーム」、「テイキング・アイランズ・イン・アフリカ」のスティーヴ・ナイ・リミックスのほか、デヴィッド・シルヴィアンのベスト盤『エヴリシング&ナッシング』で初登場した未発表曲「サム・カインド・オブ・フール」の4曲が追加。

また、彼らのラスト・アルバムにして最高傑作『錻力の太鼓』はヨーロッパ的な美意識とアフリカ~中近東、アジアに対するオリエンタリズムが融合し、ジャパン独特のファンクネスとアンビエントな感覚とが交錯した高い完成度を誇る作品となっています。

全英チャート5位を記録した「ゴウスツ」、同じく32位とスマッシュ・ヒットした「ヴィジョンズ・オブ・チャイナ」などが収録。

ボーナス・トラックには2003年の2枚組リマスター盤に収録されていた「ジ・アート・オブ・パーティーズ(シングル・ヴァージョン)」と同曲のライヴ・ヴァージョン、シングルB面曲「ライフ・ウィズアウト・ビルディングス」、「ゴウスツ(シングル・ヴァージョン)」の4曲が追加されています。

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