料理研究家・土井善晴の長女「フランスに渡って気づいた」味噌の魅力

料理研究家・土井光さん(中央)

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料理研究家・土井善晴さんの長女・光さんが、訪問先の福岡市でRKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』に出演。親子共著の本「お味噌知る。」をもとに、味噌汁の魅力を語った。

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):光さんは父親が料理研究家の土井善晴さんだから、自然と料理の道に進んだ?

土井光(以下、土井):料理の世界は怖いというか(笑)、料理の勉強をすると「土井先生の娘さん」という目で見られるのではないかというプレッシャーがありました。でも、結局大学卒業後にフランスの料理学校に入学してそのまま現地のレストランに就職、最終的に7年ほどフランスで過ごしました。

田畑:フランスに渡ったからこそ見える「日本料理の良さ」を感じることはありませんでしたか?

土井:良さどころか、私は日本料理のことを何も知らない、ということを実感しました。フランス人は和食に興味を持っている人も多くて、仲間内で唯一の日本人だった私に「抹茶って何?」「出汁って?」と、いろんなことを聞かれたのですが、答えられなくて。そのたびに土井善晴先生(笑)に電話して教えてもらっていました。

お味噌知る。

田畑:そんな父・土井善晴さんと一緒に「お味噌知る。」という本を出されたんですよね。

土井: 3年前に帰国して、父と一緒に働く中で「土井家のお味噌汁」を本にしようと思いました。土井家ではお椀に水を入れて分量を量り、鍋に入れます。その後昆布を小さく切ったものや煮干しを少し入れて、具材を入れて味噌をとき、完成です。とってもシンプルですぐにできるんです。

田中みずきアナウンサー:事前に別の鍋で出汁をとったりはしないんですね!

土井:しませんね(笑)毎日続けられること、自分の生活の中に落とし込むことが大事なんです。具材で私が特に好きなのは卵。ほかにもチーズや野菜を入れることが多いですね。さらに、胡椒を振ったりオリーブオイルをたらしたりというアレンジもします。トマトやズッキーニなどの夏野菜とオリーブオイルはとても合いますし、味噌との相性も抜群です。味噌は油分と仲良しなので、バターやオリーブオイルはすごく合います。

土井:味噌って何でも包み込んでくれます。味噌汁は具沢山にすると満足しますし、例えば芋があるからといって、ふかしたりポテトサラダにしたりと別の料理にするのではなく、味噌汁の具にする。これがまさに父が言っている「一汁一菜」ですね。逆に具材がなければ卵だけでもオッケーですよ。

田畑:こういう考え方であれば、この春から一人暮らしを始めた人も、肩ひじはらず、味噌汁を生活に取り入れられそうですね。

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田畑竜介 Grooooow Up

放送局:RKBラジオ

放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分

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