新型コロナ 濃厚接触 現場が特定 判断責任 にじむ不安

濃厚接触者を出さないよう、ビニールカーテンや消毒液などで感染対策を徹底する勉強堂の「プーラビーダ霧島店」=8日午後、宮崎市霧島4丁目

 新型コロナウイルス感染が再び急拡大する中、一般事業所や教育現場などに濃厚接触者の特定作業を求めた宮崎市の方針転換が波紋を呼んでいる。逼迫(ひっぱく)する同市保健所の業務負担の軽減や重症化リスクの高い高齢者らへの対応を手厚くすることが目的だが、当事者が判断の責任を負うことになる。同市のマニュアルは週明けにも出そろう予定で、現場からは「作業の負担が未知数。漏れなく特定できるかも不安だ」などと困惑の声も上がっている。

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