元ハム谷口雄也氏が新球場の“目玉”を紹介 世界初の球場内温泉&サウナとは

日本ハムOBの谷口雄也さんが新球場を紹介【写真提供:パ・リーグ インサイト】

5階層のビル「TOWER 11」は「試合がない日でも楽しめます」

2021年シーズンをもって現役引退した元日本ハムの谷口雄也さんは、球団職員としてセカンドキャリアを歩み出した。2023年に開業する「北海道ボールパーク Fビレッジ」誕生までの軌跡を綴る。今回が第2回。

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谷口雄也です。第1回では、自己紹介と2023年に開業する「北海道ボールパーク F ビレッジ」構想について紹介しました。今回はFビレッジ内の目玉を2つ紹介します。 まずは球場レフト後方に建設されている5階層のビル、エスコンフィールドHOKKAIDO(以下エスコンフィールド)のランドマークとなる「TOWER 11」です。

「TOWER 11」の「11」って、なんだかわかりますか? ファイターズで「11」と言ったら、あの2人ですよね。ファイターズでプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせ、今ではグローバルに活躍しているダルビッシュ有投手と大谷翔平投手。彼らに敬意を表して名付けられました。

日本初のフィールドが一望できる球場内ホテル、世界初の球場内温泉、サウナ施設が入る他に飲食フロアも計画しています。試合を観ながらサウナに入って“ととのい”ながら野球観戦をしてみたいですが、通年営業なので試合がない日でも楽しめますね。

中堅バックスクリーン上にはクラフトビール醸造レストラン「そらとしば」をオープン【画像:球団提供】

バックスクリーン上でクラフトビールを楽しめる

そういえば、ダルさんのSNSではファイターズの新ユニホームを着た写真も載っていましたね! チームを離れてもファイターズを注目してくれていると思うと、この「TOWER 11」というネーミングでよかったなと思います。

宿泊するどの部屋からもフィールドが一望できる。いい眺めだと思います。試合がない日でも宿泊ができるって、よく考えると、その時のフィールドは真っ暗なのか、それともイルミネーションのようなキラキラとした幻想的なフィールドなのか? まったく想像がつきません。それなら、もういっそのこと、どちらも経験して楽しんでみたいですね。

球場センターバックスクリーンに建設されるのが2階建てのクラフトビール醸造レストランです。「ヤッホーブルーイング」さんとの共同開発で、新しい観戦スタイルを目指します。これまでにない場所で、これまでにない体験を実現しよう! ということで、センターバックスクリーン上にクラフトビール醸造レストラン「そらとしば」をオープンすることになりました。

1階ではビールの醸造と飲食エリア、2階はテラスのような場所で外の空気、天然芝の香りを楽しみながらビールを飲むことができます。ここも「TOWER 11」と同じく試合がない日も営業します。定期的に醸造所見学ツアーも開催を予定しています。

プロジェクトに携われることに「背筋が伸びる思い」

発表会見が行われた3月10日には、報道陣に初めて建設中のフィールドを見ていただきました。その時のみなさんの驚いた顔、ボールパーク開業へ向けて気分が高揚したような熱気が印象に残りました。それと同時に、形になってきたエスコンフィールドを目にするだけで、こんなにも人の心を豊かにしてくれるのか、という気づきも。このプロジェクトに携わることができたことに、背筋が伸びる思いでした。

これまでの野球場でバックスクリーンに人が入るという前例はありません。打者の視界に入ることで妨げにならないかな? と元選手目線からは思いましたが、もちろんそれも理解したうえで建設しているとのことです。

今回はレフト後方「TOWER 11」とセンターバックスクリーン「クラフトビール醸造レストラン」を紹介しました。温泉に浸かり、サウナで整えて、オリジナルクラフトビールを片手に試合観戦をしてホテルで休む。こんな有意義な1日をぜひとも経験してもらいたいです。

ボールパーク開業まで、3月でちょうど1年。発表できることが増えてきて、社内はさらに慌ただしくなりました。自分にも少しずつですが、今の仕事に加えて他部署と連携し、今後の試合に向けたイベントの企画など準備を進めるなどやることが増えています。ファイターズが目指す多様な観戦スタイル、進化していくボールパーク。家族や友人同士で「北海道ボールパーク F ビレッジ」を楽しんでいただくための新しいコンテンツが今後続々と発表されます。楽しみにお待ちください!(ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 谷口雄也)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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