サウナ施設、日光に続々 自然の中で心も体も“整う”

たる型のバレルサウナが楽しめる瀬尾の「日光サウナリゾート」

 栃木県日光市内で自然を生かしたサウナ施設やサウナ関連施設が増えている。長畑に3月、テントサウナ付きの貸し切りキャンプ場「ジャパンネイチャークラブIN日光」が一般向けに新たにオープンしたほか、瀬尾には昨年7月、本場フィンランド産のたる型サウナを楽しめる「日光サウナリゾート」が開設。開放感や癒やしが味わえるとして、市内の新たな魅力となりつつある。

 ジャパンネイチャークラブIN日光は2020年4月、会員限定の施設としてオープン。都内の利用客が大半を占めていたが、市内、県内の人たちにも楽しんでもらい地域活性化につなげようと、料金システムを見直すなどして一般向けに予約受け付けを開始した。

 テントサウナは最大100度近くの室内温度で楽しめる。体を温めた後は、すぐ側を流れる川や滝つぼに入り全身のほてりを冷ますことができる。

 同施設の新井岳(あらいがく)支配人(32)は「デジタルデトックスにも最適な環境。自然の中で体も心も癒やしてほしい」と話す。

 一方、日光サウナリゾートでは、たる型の「バレルサウナ」を堪能できる。熱を均一に保つことに優れ、室内の温度は利用者自身がまきをくべて調整できる。サウナの目の前には水風呂代わりになる大きな人工池も設置され、大自然の中で「整う」感覚を味わえるのも魅力だ。

 同施設にはバレルサウナなど個室型のサウナ4基を設置。新型コロナウイルス禍で大型施設のサウナ内では3密対策が難しい中、「個室なので友人やカップルと安心して楽しめる」と担当者。友人2人とサウナを利用した愛知県春日井市、公務員伊藤千弘(いとうちひろ)さん(37)は「自然の中でしか味わえない開放感があり最高」と笑顔を見せていた。

 ジャパンネイチャークラブIN日光は1日1組限定で、5人~約40人で利用可能。5人の場合はオフシーズン5万5千円から。日光サウナリゾートは貸し切り制で、1基につき最大4人利用できる。平日2万円から。

一般向けに新たにオープンした長畑の「ジャパンネイチャークラブIN日光」

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