4月10日(日)東京六大学野球春季リーグ戦 東大2回戦 @明治神宮野球場
昨日、開幕戦の東大1回戦を制し先勝した慶大。勝ち点のかかる大事な2回戦、初回に先頭の萩尾匡也(環4・文徳)が出塁すると慶大打線の勢いは止まらず、一挙7点を獲得。4回には4点、6回には山本晃大(環4・浦和学院)のソロ本塁打で点差を広げると、さらに終盤の8回にも打者一巡の猛攻で4点を追加し、最終的に16得点を挙げた。投げてはエース左腕・増居翔太(総4・彦根東)は、走者を出しながらも6回を1失点でまとめた。後を受けた中村公祐(商4・市川)、森下祐樹(総3・米子東)、外丸東眞(環1・前橋育英)の3投手は全員リーグ戦初登板ながらも、相手に流れを渡さない投球を披露した。この試合、慶大は16-2で勝利を収め、重要な開幕カードを連勝。勝ち点1を獲得した。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 慶大 7 0 0 4 0 1 0 4 0 16 東大 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2
慶大バッテリー:○増居、中村公、森下、外丸-善波、宮崎
東大バッテリー:●西山、小高峯、古賀、齊藤、鈴木健-松岡泰
慶大本塁打:山本1号ソロ(6回)
東大本塁打:
◆慶大出場選手
打順 守備位置 名前(学部学年・出身校) 1 [8] 萩尾匡也(環4・文徳) 2 [7] 宮尾将(商4・慶應) 1 中村公祐(商4・市川) H 本間颯太朗(総2・慶應) 1 森下祐樹(総3・米子東) 1 外丸東眞(環1・前橋育英) 3 [4] 廣瀬隆太(商3・慶應) 4 [5] 下山悠介(商4・慶應) 5 [9] 山本晃大(総4・浦和学院) 6 [3] 古川智也(環4・広島新庄) H 文元洸成(環4・智辯和歌山) 2 宮崎恭輔(環2・國學院久我山) 7 [6] 朝日晴人(環4・彦根東) H6 斎藤快太(商2・前橋) 8 [2] 善波力(商3・慶應) H 奥村拓馬(商4・慶應) 3 吉川海斗(法3・慶應) 9 [1] 増居翔太(総4・彦根東) 7 斎藤來音(環3・静岡)
今年初の夏日で眩しい陽が射し込む午後、勝ち点1の獲得を目指す慶大は初回から試合を動かす。先頭の萩尾が出塁すると続く宮尾将(商4・慶應)が四球、廣瀬隆太(商3・慶應)が右安打で出塁し、無死満塁のチャンスを迎える。続く主将で4番の下山悠介(商4・慶應)への押し出し四球で先制すると、5番・山本は走者一掃の3点適時二塁打で点を追加する。しかし慶大打線はとどまることなく古川智也(環4・広島新庄)が三塁手のエラーで出塁し、無死一、三塁の場面とする。次の打者、朝日晴人(環4・彦根東)が初球を捉え2点適時三塁打を放ち、東大先発・西山慧(工4・土浦一)をノックアウトする。さらに、善波力(商3・慶應)の左犠飛で1点追加すると、1回で7得点を挙げるビッグイニングとなった。
4回にも1死二、三塁のチャンスを迎えると、廣瀬の2点適時打で9点目とする。その後満塁とすると、朝日が11点目となる右翼への2点適時一塁打を放ち、差を広げた。6回には、山本がリーグ戦初となる本塁打で12点目を獲得した。勢いが止まらない慶大打線は8回、この回先頭、山本の左中間への二塁打、また初出場で代打の副将・文元洸成(環4・智辨和歌山)と朝日が四球で出塁し、無死満塁となる。その後2死満塁となるが、萩尾の2点適時打と初出場の代打・本間颯太朗(総2・慶應)の2点適時二塁打でこの日16点目を挙げた。
投げては先発・増居は初回に1失点こそしたものの、以降の6回までは無失点で抑えエースとしての技量を見せつけた。7回から登板した中村は先頭に安打を許すと、その走者に盗塁されてしまう。その後、遊ゴロで進塁を許し1死三塁のピンチを招くと、左犠飛で走者が生還し1点を返される。しかし、中村は次の打者を落ち着いて二ゴロで抑え、リーグ戦初登板を終えた。また、8回には昨年の明治神宮大会決勝で好投した森下がリーグ戦初登板。四球を一つ与えるも、安打を許すことなく無失点で切り抜けた。9回には1年の外丸が早くも神宮デビューを果たした。二者連続四球を与え2死満塁としたが、最後は勢いのある球で三振に抑えた。
昨シーズンから主力として出場していた萩尾の5打数3安打2打点や、朝日の4打数3安打4打点の活躍は文句なしと言えるだろう。しかし、それに加えて今シーズンから新たに主力に加わった山本の飛躍、また文元や本間、投手の中村、森下、外丸といったリーグ戦初出場勢の存在なしには今日の試合は語れない。昨シーズンの優勝メンバーと新戦力のピースが上手く組み合わさる時、慶大は陸の王者としての真価を発揮するだろう。慶大のリーグ3連覇に向け、今日の収穫や反省を今一度洗い出し、再来週の立大戦で再び連勝で勝ち点を取る姿に期待したい。
(記事:北村可奈、写真:畠山里菜子)
◆選手コメント
山本晃大選手(総4・浦和学院)
昨日の厳しい試合を経て、今日は初回から攻めていこうとチームで話していました。序盤から終盤まで集中力ある攻撃ができました。まだ細かいミスが個人としてもチームとしてもあるので、立教戦までの間で更にレベルアップしていきたいです。
外丸東眞選手(環1・前橋育英)
初めてのリーグ戦で思うように投げられませんでしたが、落ち着いて投げることができました。もっとチームの力になれるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願い致します。
◆打撃成績
1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 [8] 萩尾 左安 空三振 中安 四球 遊ゴロ 中安➁ 2 [7] 宮尾 四球 二ゴロ 投犠打 左飛 四球 1 中村公 H 本間 左中2➁ 1 森下 1 外丸 3 [4] 廣瀬 右安 遊ゴロ 左安➁ 右飛 右飛 四球 4 [5] 下山 四球① 中安 四球 遊飛 中飛 中飛 5 [9] 山本晃 左2③ 右飛 右飛 右本① 中2 空三振 6 [3] 古川 三失 左飛 四球 中飛 H 文元 四球 2 宮崎 中安 7 [6] 朝日 左中3➁ 中飛 中安➁ 遊安 四球 H6 斎藤快 中飛 8 [2] 善波 左犠飛① 中飛 一飛 四球 H 奥村 遊直 3 吉川 中飛 9 [1] 増居 空三振 中安 遊ゴロ 中飛 7 齋藤來 二ゴロ
◆投手成績
投球回数 打者数 球数 安打 三振 四死球 失点 自責 増居 6 25 101 1 3 6 1 1 中村公 1 4 15 1 0 0 1 1 森下 1 4 22 0 2 1 0 0 外丸 1 6 24 1 2 2 0 0