楽天が開幕9連勝、日本ハムも5連勝でダッシュに成功 パ6球団の2軍成績をチェック

パ・リーグ球団の2軍の戦いを紹介【画像:パ・リーグ インサイト】

楽天が開幕から9連勝でイースタン・リーグ首位に

「パ・リーグ インサイト」では今季から新企画「Monday パ」をスタートさせた。1軍公式戦が行われないことの多い月曜日にもパ・リーグを楽しんでもらうための週刊レポート。4月第2月曜日の今回は2軍戦を特集する。3月18日に開幕した2軍戦では、1軍に負けじと熱い戦いが繰り広げられている。ここでは開幕からどんな戦いが繰り広げられているのか、現在の順位と合わせて紹介する。

東日本のイースタン・リーグ首位を走る楽天は、開幕から好調を維持。8連勝で迎えた5日の試合では、4点ビハインドの9回裏に5点を奪いサヨナラ勝ちを収めるなど粘り強さを見せた。同試合でサヨナラ打を放った黒川史陽内野手は、打率.300と安定した活躍を見せている。選手間で新型コロナウイルスへの感染が広がる中、2軍の好調はチームとしても心強い。

日本ハムは、開幕から引き分けを挟んで5連勝を達成し開幕ダッシュに成功。一方でまだ波に乗れていない1軍を勢いづかせる選手が生まれるかに注目だ。2年目の古川裕大捕手は、2日の試合で外野手、捕手で出場すると攻守にわたる活躍を見せ1軍へ昇格。初出場の試合でいきなり捕殺を記録するなど、チームにフレッシュな風を吹かせる。

ここまで勝ち越しているロッテは、3月25日からのヤクルト戦を3連勝し連勝を5まで伸ばした。フレッシュなメンバーの中で際立つ活躍を見せるのは、角中勝也外野手、荻野貴司外野手ら実績ある選手たち。2軍の若手にとってはこれ以上ないお手本となっている。

昨季は2軍も最下位に低迷した西武。今季はここまで負け越してはいるものの、昨季序盤は盗塁トップに立つなどの大活躍を見せながら、怪我で戦線離脱した若林楽人外野手の復帰という嬉しいニュースもある。若林は6日の試合で2打席連続本塁打を放つと、10日の試合でも猛打賞の活躍。昨季の悔しさを力に変えて1軍で躍動する姿を期待したい。

ウエスタンではソフトバンクで川瀬、正木と若手が活躍

西日本のウエスタン・リーグに目をやると、開幕3連勝と好スタートを切ったソフトバンクは、川瀬晃内野手、正木智也外野手ら若鷹の躍動が好調の原動力だった。1軍は栗原陵矢外野手、柳田悠岐外野手ら主軸が離脱するという緊急事態。正木はすでに1軍へ昇格しているが、ファームですでに3本塁打を放っているリチャード内野手ら若手もここで出場機会をつかめるよう、ファームで実績をさらに残したいところだ。

オリックスは昨季、1軍がリーグ優勝を果たす一方で、2軍は大きなゲーム差をつけられ最下位に沈んだ。今季より大阪市の本拠地球場名を「杉本商事バファローズスタジアム舞洲」としたものの、ここまでは3勝12敗と大きく負け越している。10日の試合では、来日初登板のワゲスパック投手の好投もあり、連敗をストップしている。今後の巻き返しに期待。

最後に、今週の1軍の見どころを。10日にロッテ・佐々木朗希投手が達成した完全試合の興奮がいまだ冷めやらぬパ・リーグでは、下位チームの巻き返しに注目したい。打線が奮起し連敗を「7」でストップした西武と、相手守護神を攻略し劇的サヨナラを飾った日本ハムという勢いに乗りたいチームが直接対決。「BIGBOSS」こと新庄剛志監督は初の連勝なるか。

また自身の連勝記録をチーム新記録の「18」へと更新したオリックス・山本由伸投手や、おそらく週末にまた登板するであろう、佐々木朗投手という「怪物」にも注目だ。(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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