「東京都としてできることを」 小池知事、駐日ウクライナ大使に支援継続伝える

東京都の小池知事は駐日ウクライナ大使と会談し、「東京都としてできることを行っていく」と、今後も支援を続ける意向を示しました。

4月11日に小池知事を訪ねたのは、ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使です。ロシアによる侵攻で民間人への被害が拡大するウクライナに対し、小池知事は「民間の方々が犠牲になり、街が破壊され、その残忍な状況を見ていると本当に心が痛む。避難して東京に来た方々に対し、安心して住めるように都としてできることを行っていく」と述べ、避難民の受け入れなど、改めて支援を続けていくことを伝えました。これに対し、コルスンスキー大使は「東京都は日本で一番早く対応してくれた自治体の一つ。避難民を受け入れていただき本当に感謝申し上げる。全てを失ってしまった人々が安全で住み心地のいいところを見つけていることに大変感謝している」と述べました。

コルスンスキー大使はこの後、都議会も訪れ、いち早く支援の声を上げた東京都に感謝を伝えました。

こうした中、東京・港区の施設の1室に積み上げられているのは、日本全国から集まったウクライナへの支援物資です。ウクライナ大使館がある港区は、使用していない施設のスペースを支援物資の一時保管場所として4月1日から提供しています。4月11日にはおよそ40箱の段ボールを開けて、種類ごとに箱にまとめたり物資が現地に到着したらすぐに使えるようタグを切ったりする仕分け作業が行われました。段ボールには子ども用のおむつやミルクのほか、5月まで寒さが続くというウクライナを思ってか、使い切りカイロなども入っていました。今回、物資の支援を募り仕分け作業を行ったジャパン・ウクライナパートナーズの末導ホルツ欧里香代表理事は「ウクライナ国内は家を失った人が多いので、いま生活が非常に不安定。本当に人道危機が深まっているので、まずウクライナでの生活に必要なものを供給したい」と話しています。

集まった支援物資はチャーター便の手配が整い次第、ウクライナへと運ばれる予定です。

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