11 日にGoToイート販売再開  有効期限は5月22日まで

プレミアム付き食事券の販売を再開した東武宇都宮百貨店の商品券売り場=11日午後1時40分、宇都宮市宮園町

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた飲食店を支援する「GoToイート」のプレミアム付き食事券の販売が11日、県内の各郵便局や百貨店などで再開された。新規感染者数の高止まりが続く中、有効期限が5月22日までと短期間の施策となる。購入者や飲食店からは「感染対策をして会食を楽しみたい」「テイクアウトも活用してほしい」との声が上がった。販売は24日まで。

 食事券は1冊1万円で購入すると、20%のプレミアムが付いて1万2千円分の利用ができる。追加発行分として昨年11月から50万冊が販売されたが、感染急拡大を受け1月下旬から新規販売が停止されていた。今回は約300カ所の販売窓口に残っている約23万8千冊を販売する。

 宇都宮市宮園町の東武宇都宮百貨店では、食事券を買い求める客が、午前10時の開店直後から売り場を訪れた。同市越戸1丁目、主婦島田節子(しまだせつこ)さん(64)は「近所の郵便局では完売していたが、ここでは並ばずに買えてありがたい。孫らが集まったときに、席を離すなどの対策をしておいしいものを食べたい」と笑顔。同市、無職男性(23)は「祖母の法事などで使う予定。久々に親戚と一緒に食事を楽しみたい」と話した。

 同市中央1丁目のレストラン「風見鶏」も加盟店の一つ。店主今泉知明(いまいずみともあき)さん(66)は「感染状況によって外食を控え、持ち帰りや配達で食事券を使う人もいる。感染対策を徹底しているので(店内飲食は)少人数で利用してもらえるといい」と期待を寄せた。

 食事券には有効期限が「令和3年6月30日まで」と記載されているが、5月22日まで県内の加盟店約3700店で利用できる。(問)コールセンター028.341.1647。

© 株式会社下野新聞社