児童養護施設の新潟県若草寮(新潟市北区)において、児童名などが明記された受診券を紛失する事案が発生

新潟県は12日、児童養護施設の新潟県若草寮(新潟市北区)において、児童名などが明記された受診券を紛失する事案が発生したと発表した。現在のところ、個人情報の外部流出は確認されていないという。

紛失物は、施設入所者など用の受診券。措置児童相談所が発行するもので、措置児童が医療機関を受診する際に提示することで、患者負担分が公費によって負担される。

事案の概要は、3月15日、職員が児童を医療機関へ受診させる際に受診券を使用したが、23日にほかの医療機関を受診する際、受診券がないことに気づき、事務室内の金庫、職員の鞄、薬袋などを捜索したが発見できなかった。その後4月11日に県子ども家庭課が報告を受理した。

県は児童の保護者に対し、管轄する児童相談所とともに経緯を説明し謝罪。再発防止策として県は、指定管理者の社会福祉法人愛宕福祉会に対して、今後同様の事案が発生することのないよう改めて個人情報を含む書類の管理について徹底するよう指導するとしている。

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