政治家と選挙、演説は切っても切れない関係であると言えるでしょう。では、演説が上手い政治家とは一体どのような人なのでしょうか。
ひとくちに「演説が上手い」と言っても、表現方法なのか、文章の作りなのか、ジェスチャーなのか、演説や話し手の数だけ良さも変わります。
今回はスピーチライター・千葉佳織氏の演説分析動画をもとに、有名なあの政治家の演説はどこがすごかったのか、その特徴を紐解いていきたいと思います。
①田中角栄氏の演説はここがすごい！
田中角栄氏の演説の特徴
・ポジ現在→ポジ未来→ネガ現在構文
・普遍的メッセージ
・豊かな表現方法
・数字を使った表現
・答えを溜める問いかけ
・対義語を使う
シンプルな構成にもかかわらず人を惹きつける演説になっていました。
②山口那津男氏の演説はここがすごい！
山口那津男氏の演説の特徴
・ジェスチャーの上手さ（グー・パー・数字など）
・鼻濁音
・強調箇所はゆっくり
・間の十分な確保（最大5秒間）
・マイクの持ち替え
・声の抑揚
・ノーフィラー（あー、えー、などがない）
・美しい響きの言葉
・定型文前後逆の強調法則
・シンプルな問いかけ
・ビビッドワード
・会話文を入れる
・熱量の高さ
全体的に非言語のハイクオリティが光る演説でした。
③中村喜四郎氏の演説はここがすごい！
中村喜四郎氏の演説の特徴
・演説には珍しい語り口調
「まったく別視点から皆さん方に訴えたいと思います」
「今日皆さん方にお願いに来た最大の理由であります」
「埼玉県の現状どうかというのを私も勉強してきました」
・応援演説のために調べた情報の多さ＝熱量の高さの象徴
表現、データ、数字の量をもって、他者と確実に差別化された応援演説をしていました。
④橋下徹氏の演説はここがすごい！
橋下徹氏の演説の特徴
・念押し手法
・本音の開示
・現在と過去×同じ場所
・もしも話
・素直な気持ちの吐露
・ここでしか聞けない貴重さの強調
・当たりが強い言葉
・苦労のエピソード／苦労の開示
・自分を下げる表現
・否定文
・夢を語る
・伝えたいことの強調
・抑揚
・間
本記事で取り上げた他の政治家とは一風変わった親しみやすい印象の演説でした。
⑤山本太郎氏の演説はここがすごい！
山本太郎氏の演説の特徴
・問いかけ×n回、問いかけ＋否定
・逆接の接続詞（でも、しかし）
・言葉の工夫（みなさん→あなた）
・ストーリーを語る
・会話文表現
・強調部分をゆっくり
・間の意識
普段から演説が評判が高い山本太郎氏の政見放送を分析してみました。
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