「菅塾」いつ始動? 小泉、河野氏参加表明で加速

左から河野太郎氏、菅義偉氏、小泉進次郎氏

 「行政の縦割り打破」を掲げ発足を目指す菅義偉前首相(神奈川衆院2区)の政策勉強会を巡り、早期実現を促す言動が相次いでいる。小泉進次郎前環境相(同11区)と河野太郎自民党広報本部長(同15区)が参加を表明。麻生派を退会した佐藤勉前総務会長は準備に向けた会合を持った。ウクライナ情勢を前に菅氏は慎重だが、参院選後の「黄金の3年」をにらみ周囲は走り出している。

 「私は逆だと思います。(温室効果ガスを実質ゼロにする)カーボンニュートラルを菅前総理には今こそ語ってもらいたい。私も全力で政策実現に共に汗をかきたい」。党県連会長に就任したばかりの小泉氏は11日、党県議団などにあいさつ後、神奈川新聞などの取材に応じ「菅勉強会」への参加と期待を表明した。

 「情勢を見極めるべきか」との記者からの問いに、冒頭のように反論。「菅塾」と表現した上で「私もすでに塾生。昨年当選した1回生の中にも学びたいと思う仲間はいる」と広がりに自信ものぞかせた。

 「声がかかったら参加する。菅政権当時の政策をさらに前へ進めていくことはとても大事だ」。小泉氏に先立つ8日、河野氏も視察先の長崎で参加を表明した。6日には佐藤氏が二階俊博前幹事長の派閥の事務総長を務める武田良太前総務相らと都内で会合。自民党関係者によると、菅氏と懇意の佐藤氏は前内閣を支えた武田氏に勉強会のまとめ役を依頼し快諾を得た。

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