環境省は12日、天城、徳之島両町の境界に位置する島南部の剥岳林道で、国指定特別天然記念物アマミノクロウサギ3匹が犬に捕殺されたと発表した。遺伝子検査で分かった。
3月9日午前10時半ごろ、同省職員が林道ゲート付近で子を身ごもった1匹の死骸と約300メートル離れた地点で並ぶようにして死んでいる2匹を発見。ゲート周辺に設置する自動撮影カメラに同日午前4時ごろ、犬3匹が写っていた。うち1匹は首輪を着けており、3匹とも昨年7月ごろから時々カメラで確認されていた。
徳之島保健所が周辺にわなを設置、同省は後日、犬の放し飼い・遺棄の防止を呼びかけるチラシを近隣集落に配った。同省徳之島管理官事務所の福井俊介さん(28)は「目撃情報の提供をお願いしたい」と呼びかけている。