大石知事、20日に川原地区再訪 石木ダム水没予定地 反対住民が同行

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、大石賢吾知事が20日に現地を訪れ、反対住民とともに見て回ることが12日、関係者への取材で分かった。先月2日に就任した大石知事の現地訪問は2度目となる。
 大石知事は先月10日、就任あいさつのため工事現場を訪れ、水没予定地の同町川原(こうばる)地区に暮らす反対住民と初めて面会。住民から「川原は本当にきれいなところ。ぜひ歩いて、私たちがなぜ頑張っているかを見てほしい」と求められ、「見て回りたい」と約束していた。
 関係者によると、早期再訪を望む知事の意向を受け、県担当者が今月11日、住民側に提案し、了解を得た。
 知事選の公約で「石木ダム早期完成」を掲げた大石知事は、実現のために自ら現地に足を運び、住民との対話による解決を目指す構え。先月17日の定例県議会一般質問では、事業の必要性に触れた上で「川原の皆さんと関係を構築することが大切。しっかりとお話を聞かせていただくことから始めたい」と答弁した。


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