9日。たきお子ども食堂、オープンの日です。
運営を担うボランティアは、30人以上。大学生からお年寄りまで、多くの人が後押しをします。90歳の嶋田さんも、その一人です。
嶋田武さん(90)
「わかめ昨日、獲りに行ってきた。人に迷惑をかけないようにいきたいけんな。コロナにかかったり、かからせたりすることがないようにな」
それぞれが、手の届く範囲でサポートをします。このところ感染者の数が下げ止まっている状況を見て、嶋田さん、この日の手伝いはオープン前の時間だけにとどめました。
午後3時。たくさんの子どもたちが、徳田さんが用意した軽トラックを目印にやってきます。大学生のボランティアが、子どもたちに勉強を教えます。フードバンクの協力で集まったお菓子を景品に、ビンゴゲーム。笑顔が広がりました。
子ども
「楽しかった」
子どもの保護者
「子ども食堂、初めて参加したんですけど、アットホームな感じですごく楽しかったです。違う年代の方とかと話すと、子どもが具体的な相談とかしやすいのかなと思った」
コロナ禍でスタートした子ども食堂。徳田さんたちは今回、ひとつの判断をしました。感染リスクを考慮して、会場での食事は避け、弁当を手渡すかたちを選んだのです。
徳田英利さん
「本当は(みんなで)食べたいんだけど、それはあえてみなさんと話しながら、音楽かけながら(食事を)したいですけど、それはもうぐっとこらえて。あそこに行く子はああいう子と思われるのが嫌で、誰でも(来て)いいんだよ。楽しくその時間を過ごしてコロナのこの時代だからこそ。子どもからお年寄りよりまで皆さんが楽しく触れ合う家庭的な居場所、それを求めて頑張りたいと思う」