熊谷外科病院、4年前からのがん検診など1000件以上未通知 異常所見を問題なしと伝えた件も発覚

 熊谷外科病院(埼玉県熊谷市)が13日、熊谷医師会から委託されていたがん検診と特定健診の結果1000件以上を受診者に伝えていないことが分かったと発表した。未通知だった結果のうち、がん検診の17件は異常所見が出ていた。同病院では外部の弁護士らによる調査委員会を設置して原因究明するとしている。

未通知1046件、異常所見を「異常なし」とした誤通知も17件

 同病院が13日会見で明かしたところによると、未通知が発覚したのは平成30年から今年1月までに実施したがん検診、特定健診のうちがん検診845件、特定健診201件。未通知だったがん検診のうち17件は異常所見だった。さらに、異常所見だったのに「異常なし」と誤って伝えていたのも17件発覚した。

 これを受け同病院では異常所見だった受診者に連絡を取り、改めての検査を行っているが、これまでのところ被害は確認されていないとしている。また現在、外部の弁護士らで構成する調査委員会を設置し、事実関係などを調べている。

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