マダニ感染症の一般市民 発症ネコ経由 宮崎県内初

獣医師向けの緊急セミナーで、県内初のネコから市民への感染事例などを報告する岡林環樹教授(右)=13日午後、宮崎市・畜産会館

 マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を2月に発症して回復した宮崎市の女性が、獣医師らを除く一般市民では宮崎県内で初めて、SFTSを発症したネコから感染したことが宮崎大の調査で判明した。このため、県獣医師会は13日、宮崎市で獣医師向けの緊急セミナーを開催。他県ではイヌ経由の感染例も確認されており、調査に関わった専門家は「飼い主も感染リスクが高い。まずはペットをマダニから守ってほしい」と注意を呼びかけている。

© 株式会社宮崎日日新聞社