猫の殺処分1万頭減にも貢献!?「とろねこチャレンジ」第3弾は猫たちの癒やされる寝相が図鑑に

とろけるようにスヤスヤ眠る猫“とろねこ”の写真や映像をSNSに投稿することで1投稿につき10円が保護猫団体に寄付されるプロジェクト「#とろねこチャレンジ」(主催:花王「ハミング素肌おもい」・「バブ」、企画CHOCOLATE Inc.)の第3弾が2月22日から4月30日まで行われている。

2020年に行われた同企画第1弾、第2弾の合計投稿は43万件を超え、総額393万5300円の寄付額が集まった。近年、保護猫のための活動が数多く展開されてきたこともあり、プロジェクト以前に日本で3万頭だった猫の殺処分数は現在2万頭へと削減している。殺処分数の更なる減少を目指して、第3弾では新たな試みとして、特徴的な猫の寝相に名前を付けて紹介する「とろねこ図鑑」が公開されている。

かわいらしい寝相の猫がいっぱい!とろねこ図鑑

図鑑には手を体の前に垂らす“おばけ手”のポーズで眠る「おばけとろねこ」や体をピンと伸ばして寝ている「ロケットとろねこ」など、かわいらしい猫の写真が並ぶ。キャンペーン開始時、公式サイトでは9種類のとろねこが紹介されており、4月8日には参加者の投稿から選ばれた6種類が新たに図鑑に追加された。今回はツイッターの投稿のみが対象。リツイートやいいね数が多い順に掲載が決まるわけではなく、花王とCHOCOLATE Inc.の社員3人との相談の上選ばれた。

取材に応じたプランナーの栗林和明氏は、第2弾までの成果から一定の手応えを感じたと振り返る。第3弾では企画の「継続と拡大」をテーマに掲げ、ユーザーが投稿する理由を増やしたいと考えた。ある日、自身が飼っている猫の寝相を見て「“おばけ手とろねこ”だね」と話した妻との会話がヒントに。猫にはさまざまな寝相がある点に注目した。「他にも仮にネーミングしたらおもしろそうだなと気づき、これらを図鑑にしたらいいのではないかと思いました。皆さんも改めて自分のスマホの中身を見たくなるきっかけになるんじゃないかと思いました」と語った。

過去にはさまざまな猫好きの著名人も参加。栗林氏は感謝を口にした。「投稿数が傾きでいうと約3倍になるほど影響がありました。加速度的に増えていきましたね」。また、当時主流ではなかった「寄付型のシェアキャンペーン」のモデルを示せたと自信を見せる。「『シェアしたら何かをもらえる』だけでなくて『シェアすることで何かを応援できる』。企業、ユーザー、寄付される団体にとってもいいことだなと思います」と話した。

同氏は「プロモーションのためだけでないと証明するにはちゃんと活動し続けることがすごく大事だと思います」と引き続きの活動を示唆。「いつか殺処分がなくなることを目標に、できることはやっていきたいです」と言葉に力を込めた。

おばけとろねこ
ロケットとろねこ
「エビフライとろねこ」とろねこチャレンジ第三弾に参加したかいつけ(@KRAUSER_MKM1000)の投稿(本人承諾)

(よろず~ニュース・松田 和城)

© 株式会社神戸新聞社