ATMで通話する男性、不審に思い…ニセ電話詐欺防ぐ 本多さんに感謝状 島原署

感謝状を受けた本多さん(中央)=島原署

 ニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして、島原署は12日、長崎県島原市有明町の会社員、本多裕子さん(35)に署長感謝状を贈った。
 本多さんは3月4日夕、同町の銀行を訪れた際、携帯電話で通話しながらATMを操作する70代男性が目に留まった。不慣れな様子で、現金を手荷物台に並べて敬語で話す姿を不審に思った本多さんは、詐欺を疑い行員に通報した。
 同署と本多さんによると、男性は、未納料金の支払いを求めるショートメッセージサービス(SMS)が携帯電話に届いたため、記載されていた連絡先に電話。指示を受け、約30万円を振り込もうとしていた。
 同署で感謝状を受け取った本多さんは「なかなか声をかけにくいけど、振り込む前に止められてよかった」と話した。


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