コロナ禍から再起を…食のトレンドが集結! 東京ビッグサイト

食のトレンドを発信する展示会が東京・江東区にある東京ビッグサイトで始まりました。コロナ禍で落ち込んだ飲食業界で、再起へと期待のかかる食品の数々が集まりました。

「プレミアム・フードショー」は4月13日から3日間にわたって開催されます。会場には化学肥料や農薬などを使わないオーガニック食品や農林水産省も普及を推し進めるグルテンフリーの食材など、生活習慣や食への意識の高まりによって生まれた食品や食材が集結しました。初日から多くの飲食関係者が訪れ、多様な食習慣に対応する"新たな食の形”が一堂に会する展示に、注目度の高さがうかがえました。

渋谷区にあるマレーシア大使館主催の展示スペースでは「豚肉やアルコールを除いた」イスラム教を信仰するムスリムも食べられるハラル料理が並んでいます。中には、マレーシアで最もポピュラーな果物・ジャックフルーツの果実から作られた代替肉も出品されています。ジャックフルーツは東南アジアなどで多く収穫される食材で、今後もさらなる活用が期待されています。

会場には肉・魚・乳製品などを除いたビーガン対応の製品も展示されています。日本初上陸のココナツオイルからできたチーズには乳タンパクが入っていないことから、高温で長時間焼き上げても焦げにくく、冷めても硬くなりにくいのが特長です。

新型コロナの影響でインバウンドや海外輸出が落ち込んでいる今、あらゆる食の背景を網羅した食材やサービスで飲食業界の活性化が期待されています。主催者は「これまであまり耳にしなかったビーガンやハラル、グルテンフリーやオーガニックなども一般の店で見られるようになり、実はそういった食で困っていた人も気軽に買えたり食べたりできるようになってきた。今後、さらに広げていきたい」と話しています。

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