沖縄本島のコロナ病床使用率50%超 感染者数伸び率は鈍化傾向

 沖縄県は13日、県内で新たに1656人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。12日時点の直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は596.32人で全国ワーストが続いている。

 一方、直近1週間の新規感染者数の前週比は1.19倍で、4日時点の1.38と比べると鈍化傾向にあり、県の宮里義久感染対策統括監は「感染者数の多さは注視しているが、前週比でゆるやかに下がっているので、そこも踏まえて対策を考えている」と話した。コロナ専用の病床使用率を圏域別にみると、本島が53.1%、宮古が6.1%、八重山が29.5%となっている。

 感染者の年代別で最も多いのが10歳未満で291人、続いて10代が289人、30代が273人、40代が272人となっている。

 推定感染経路別では家庭内が497人と最多で、職場内が86人、施設内が37人、友人・知人が152人、飲食が20人、その他が8人、調査中が856人となっている。

 県全体の3回目のワクチン接種率は34.5%となっている。

 高齢者の接種率は7割を超えているが、若い世代の接種が進んでいないという。県は8日から、本島3カ所の広域接種センターで、予約がなくてもワクチンを接種できる。

 宮里感染対策統括監は「市町村でワクチン接種が難しい人は県の接種センターで接種してほしい」と話した。

 (中村優希)

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