地元出身漫画家・晴川シンタさん 新作本発売で特設コーナー 糸魚川の地名など登場 ブックステーションサカイ東寺町店

 糸魚川市東寺町3の書店、ブックステーションサカイ東寺町店は、同市出身の漫画家・晴川(はれかわ)シンタさんの最新作『天狗祓(てんぐばらい)の三兄弟』(出版社・コアミックス)の単行本発売に合わせて店内に特設コーナーを設置した。

糸魚川市出身の漫画家・晴川シンタさんの最新作単行本が発売され、特設コーナーを設けて紹介、販売するブックステーションサカイ東寺町店

 作品は山に潜み、人々を喰(く)う怪異・天狗をはらうという役目を背負った宮司を描く和風ダークファンタジー。人喰い天狗から家族を守るため、天狗に落ちた長兄の戦いを繰り広げる。登場人物の名に「鬼伏」「京ヶ峰」など糸魚川の地名が付き、物語の中でも当地に関連した名称や山の名前が出てくる。描かれている神社や景観なども市内各所をイメージさせ、地元読者からも注目が寄せられる。

 同社ウェブ漫画サイト・ゼノン編集部で連載を続けており、今年3月に単行本化された。現在第1巻を発売中で6月には第2巻の発売が決まっている。

 同店は晴川さんを応援する地元関係者から情報を受け、3月下旬から販売を始めた。目黒竜店長(45)は「糸魚川のまちから漫画家としてデビューし、作品が作れることはすごいこと。頑張ってほしい」と活躍を願う。

 同店では同市出身の作者の作品を紹介した地元コーナーを展開。5月の連休やお盆の時期にかけて開設し、帰省客らにも郷土への興味関心を持ってもらう機会につなげている。

 同単行本は定価682円(税込み)。販売に関する問い合わせは同店(電025・553・2400)へ。

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