“素足ゴール”で話題!横浜FCのスピードスター、山下諒也が明かした「エムバペとの偶然の対決」

2022シーズンの明治安田生命J2リーグにおいて、開幕から絶好調なのが横浜FC。ここまで7勝2分の無敗で首位を快走している。

今季の横浜FCはリーグ屈指の選手層を誇るが、プロ3年目の山下諒也はその中でも「スピード」で違いを見せている。

東京ヴェルディからこのオフ加入し、四方田修平監督による“ミシャ式”のシステムでウィングバックとして新境地を見せる24歳に、Qolyが直撃!

J2で指折りの快速アタッカーに、新企画「スピードスター」に関する話題とともにいろいろ聞いてみた。記事ではその一部を紹介。

(取材日:2022年4月7日)

――山下諒也選手と言えば、第3節の大分トリニータ戦、スパイクが脱げた状態で決めた「素足でのゴール」が話題になりました。あのあと周りからはどんな声をかけられましたか?

「持っているなやっぱり」と色々な人から言われたりしました。ただ自分は無我夢中だったので、持っているかは分からないです。とりあえず狙ったら良いコースに行ったという感じですね。

本当にイメージ通りの軌道でゴールに吸い込まれたので、自分でも驚きました。

――スパイクが脱げた後、少し時間がありました。プレーしながら何を考えていました?

自分がボールを持っている間は滑らないようにしようと思って、あまり深く芝生に足を下ろさないように走っていました。

パスを出した後にスパイクを取りに行こうと思っていたんですけど、思ったよりもチャンスにつながっていて。「どうしよう、いつのタイミングで取りに行こう」と思っていたら、いつの間にか自分のところにボールが返ってきたので、これはもう打つしかないなと。

ドリブルは逆にあそこからはできないと思っていたので、思い切って打ちました。

――(中略)山下選手が自分のスタイルを作り上げるうえで、参考にした選手はいますか?

中学校の頃、フランス遠征へ行かせてもらった時に、今フランス代表で活躍しているキリアン・エムバペ選手と対戦したことがありました。その時に衝撃を受けて、それからずっと影響されるというか自分もうまく真似をして練習で継続的に取り組んでみたりしています。

彼は、全部剥がせるんですよ。ワンツーをしたら全部剥がせるし、でもワンツーするかと思ったら次はシンプルなプレーをする。その繰り返しです。

あと小学校の頃、ブラジルへ行ったことがあり、そこでネイマール選手やロビーニョ選手とサッカーをさせてもらえる機会がありました。その時にやっぱり試合中の“遊び心”などが印象的だったので、そういうアイデアは大事だなと感じました。

――エムバペ選手のことは当時から知っていたのですか?それとも後から知った?

当時「相手に速い選手がいるから気をつけろ」と試合前から言われていたんですけど、あとで写真を見返して「うわ。これ、エムバペ選手だったんだ」と。

自分の背番号が18番で、たしかエムバペ選手も18番を付けていて、「スピード対決だ」みたいに言われていたので記憶に残っています。

驚きの「日仏スピード対決」エピソードを披露してくれた山下諒也。

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動画では他にも、足の速さを自覚した時期や、試合でのスピードの“使い方”、横浜FCが今季好調の理由、さらにはJユース(ジュビロ磐田ユース)から大学サッカー(日本体育大学)というキャリアなどについて、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!

横浜FCは今週、17日(日)にホームのニッパツ三ツ沢球技場でベガルタ仙台との上位対決に臨む。

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