海自の高級幹部養成学校入試でカンニング 横須賀基地の男性幹部を停職処分 論文構成など書き込んだ辞典持ち込む

海上自衛隊横須賀基地(資料写真)

 海上自衛隊の高級幹部候補を養成する幹部学校の入校試験でカンニングをしたとして、海自は14日、横須賀基地の第2潜水隊群司令部に所属する30代の男性幹部を停職12日の懲戒処分とした。

 同基地によると、幹部は昨年1月20日、論文の思考過程や構成を書き込んだ辞典を持ち込み、論文試験を受けた。巡回中の試験官に見つかり、発覚した。

 辞典の持ち込み自体は禁止されておらず、付せんが貼ってあったり、簡単な書き込みがあったりする程度なら問題はないという。幹部も許容範囲と認識していたというものの、現在は「多数の関係者に迷惑をかけ、申し訳なく思っている」と反省しているという。

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