旬を迎えた京都府内産「朝掘りタケノコ」の初競りが14日、京都市中央卸売市場(下京区)であった。1ケース(4キロ)当たりの最高額は4万円に上り、入荷量の少なさから、記録的な高値だった前年をさらに上回った。今年は比較的収量が多いとされる2年に1度の「表年」だが、初日以降も入荷量は少ないとみられ、競りの期間も短縮される事態に、関係者は困惑している。
朝掘りタケノコは劣化が早いため、同市場では入荷の最盛期に限り、収穫した日に競りに掛けている。この日は、向日市などの乙訓地域や京都市西京区で収穫されたタケノコが続々と市場に集まり、午前10時40分に鐘の合図で競りが始まると、価格をやり取りする掛け声が飛び交い、15分で全て競り落とされた。
最高額は、近年では最高値だった前年の初競りを3千円上回った。入荷量が前年より60キロ減の836キロと少なかったためで、同じ「表年」だった2年前と比べると約400キロ減と大幅な落ち込みとなった。
3月ごろの雨量が少なかったことなどが影響しているとみられるが、京都青果合同の担当者は「決め手となる原因は分からない。昨年に続き厳しい状況だ」と首をかしげる。競りは例年5月初旬ごろまで続くが、今年は収量の少なさもあり、4月末ごろで終了する見通しという。