リンガーハット黒字転換 2月期決算 時短協力金など要因

 長崎県発祥の外食大手リンガーハット(東京)が14日発表した2022年2月期連結決算は、純損益が9億4300万円の黒字(前期は87億4600万円の赤字)となった。
 新型コロナウイルスの影響などで1962年の創業以来、最大の赤字幅となった前期から黒字に転換したが、営業時間短縮要請に伴う時短協力金などを営業外収益に37億1500万円計上したのが要因。
 売上高は前期比0.4%減の339億2千万円。新型コロナの影響で下降傾向だった売上高は、2022年3月以降、まん延防止等重点措置が解除され上昇しつつあるものの、客数はコロナ禍前の19年度比で73.4%にとどまっている。
 23年2月期の業績予想は売上高が17%増の397億円、純損益は2億4千万円の黒字を見込む。
 東京都内で記者会見した佐々野諸延社長は「今年7月には創業60周年を迎える。売り上げ増を目指し(記念の)プロモーションを仕掛けていきたい」と話した。


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