台風1号は強い勢力で小笠原諸島に接近しており、父島では4月としては記録的な暴風が観測された。このあとも小笠原諸島では夕方にかけて暴風や高波、大雨などに厳重な警戒が必要となる。
また、東日本から東北にかけても前線や湿った空気の影響で冷たい雨が続き、気温はほとんど上がらない見込み。
台風1号は小笠原諸島に接近中 父島では4月としては記録的な暴風に
午前10時現在、大型で強い台風1号は父島の南を北上しており、小笠原諸島は風速25メートル以上の暴風域に入っている。
台風の接近に伴って小笠原諸島では風が非常に強まり、午前8時半過ぎには、4月としては1位の記録となる最大瞬間風速46.5メートルの暴風を観測した。
小笠原諸島では昼過ぎにかけてさらに風が強まることが予想され、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込み。夕方にかけては、暴風に厳重な警戒が必要だ。
また、うねりを伴った高波に厳重に警戒が必要で、高潮や塩害にも注意したい。
さらに、伊豆諸島や関東地方の沿岸部でも、あす16日にかけて風が強く、海上ではうねりを伴ってしける見込み。
東日本から東北は午後も気温上がらず
午前11時現在、東日本から東北を中心に雨雲がかかっており、関東の沿岸部では一部、活発な雨雲がみられる。午後もこの辺りでは断続的に雨が続き、傘が手放せない天気となりそうだ。
また、気温は午後もほとんど上がらず、冷たい雨が続く見込み。季節逆戻りの寒さとなっているため、服装選びや体調管理に注意が必要となる。 (気象予報士・多胡安那)