NHK総合では8月22日から、夜ドラ「あなたのブツが、ここに」（月～木曜午後10：45）を放送。仁村紗和が主演を務め、Aぇ! group／関西ジャニーズJr.の佐野晶哉、毎田暖乃、岡部たかし、津田健次郎、ゆうちゃみ、キムラ緑子が共演する。
ドラマは、キャバクラ嬢から宅配ドライバーに転身した主人公・山崎亜子（仁村）が、さまざまな困難に立ち向かう中で、自分の人生を肯定できるようになっていくまでの物語。コロナ禍で生きる厳しさを見据えながら、前を向く女性を描く、ポップでハードなヒューマンドラマだ。
2020年4月以降、度重なる緊急事態宣言とともに、路頭に迷い始めた水商売をする女性たち。一方、巣ごもり需要もあいまって、ネット通販が急速に拡大。宅配業・運送業は、想像を超える量の荷を運ぶことになり、中小の運送会社が宅配の委託を受けるようになっていた。兵庫県尼崎に住む亜子は、機転とハイテンショントークを武器に生きてきたが、コロナ禍で生活は激変し、失職。10歳の娘・咲妃（毎田）を抱えるバツイチ・シングルマザーの頼みの綱は、宅配ドライバーへの転職だった。
仁村は役柄について「私が演じる亜子は、基本的に明るく人当たりのいい人ですが、その分暗い部分も持ち合わせているアンバランスな女性です」と説明し、「コロナという時代に翻弄（ほんろう）されながらどう生きていくのか。見ていて励まされたり、おもろくて笑ったり、心温まる時間になるよう、魅力的で個性あふれるキャストの皆さんと、信頼できるスタッフの皆さんと共に、心込めて作らせていただきます！ どうぞよろしくお願いします！」と意気込みを語っている。
また、連続ドラマ初出演となる佐野が、亜子に憧れるドライバー・峯田健太役を務めるほか、亜子の娘・山崎咲妃役を毎田、運送会社社長・葛西信夫役を岡部が務める。
佐野は「峯田はコロナ禍でも全力で生きていて、ばかが付くほどいちずで熱い男ですが、憎めないいとおしいキャラです」と役柄に触れ、「僕にとって初めての連続ドラマ出演になりますが、皆さんにもこの峯田というキャラを愛してもらえるように、笑顔になってもらえるように自分自身も楽しみながら頑張りますので、ぜひご覧ください」と意欲を燃やす。
毎田は「出演が決まった時は、いつも新しい喜びがあります。どんな役と出会えるのかワクワクします。何よりうれしいのは、お世話になったスタッフの方々と一緒にお仕事をさせていただけることです。それだけで力が湧いてきます。一生懸命頑張ります」とメッセージを寄せている。
岡部は「2年のうちに世相が変わった…つい小説『堕落論』の冒頭をまねてしまいましたが、事実一変しました。このドラマでもまさに一変した世相の中、主人公は堕ちながら奮闘し、また堕ち奮起します。堕ちきらない生きざまと関西人の面白さが見どころです」と作品を紹介する。
さらに、先輩宅配ドライバー・武田浩三役を津田、キャバクラ嬢・しずく役をゆうちゃみ、亜子の母・山崎美里役をキムラが担当する。
津田は「コロナ禍の世界を舞台にしたこのドラマは、私たちの生きる現実とつながっています。宅配の仕事を通して描かれる人々は、日々を生きるのに精いっぱい。追い込まれ、悩み、苦しみます。しかし、それでも一生懸命に前に進もうと頑張ります。切実に胸に迫る場面もあれば、笑える場面もあります。仕事とは？ 家族とは？ そんなことも丁寧に描かれます」と伝え、「ドラマの中で僕はベテラン宅配員を演じさせていただきます。ぶっきら棒でちょっと怖い人物です。しっかりと地に足のついた人間として豊かに演じられるよう頑張りたいと思います。撮影、楽しみだなぁ。ご覧いただけますと幸いです」と撮影を心待ちにしている。
ゆうちゃみは「地元のNHK大阪さんのドラマに出演させていただき、めちゃめちゃうれしいです！ 役をいただいてドラマに出るのは初めてなのでキャパいです。でも演技も挑戦してみたかったので撮影が楽しみです！ ゆうちゃみの新しい一面を皆さんにお届けできるように頑張ります!!」と張り切っている。
そして、キムラは「台本は、コロナ禍の中で生きていく身近なつらさ、しんどさがいろんな角度から描かれていて、とても共感ができます。今の時代にどう生きてくのか、大変な時にどう一歩踏み出していくのか、そして、子どもたちに何を伝えていけばよいのか、そうしたことも考えさせられるドラマです」と現在を描いた、意義深い内容であることをアピールしている。
