【MLB】大谷翔平、開幕7戦HRゼロは「軌道のズレ」 初被弾“魔球”は「失投」 一問一答

レンジャース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

4回途中6失点で今季2敗目、打撃は4打数1安打「ゲームを作れなかった」

■レンジャーズ 10ー5 エンゼルス(日本時間15日・アーリントン)

エンゼルスの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地・レンジャーズ戦に「1番・投手兼DH」で出場。2点リードの2回に渡米後初の満塁弾を浴びるなど4回途中6安打6失点で今季2敗目を喫した。防御率7.56。打撃では9回に右翼線二塁打を放ち、4試合連続安打をマークした。4打数1安打2三振で渡米後ワーストの開幕30打席連続ノーアーチとなった。チームは5-10で大敗した。

――スプリットは何がおかしかったか。
「良い球もありましたけど、やっぱりムラが今日はありましたね。ホームランを打たれた球も真ん中から落ちていないのでただの半速球みたいな感じかなと思います」

――ここまで打撃のスタートは。
「どうですかね。甘い球を見逃したりとかあるので、自分の状態、まずはそこまで良くないという印象は強いのかなというのはあります」

――試合前のブルペンでは良かったよかったのか。悪い予兆があったのか。
「初回もそんなにすごくいいなっていう感じはない。どちらかというと時差もあって体が重めかなという印象が強かったので。その割に初回はある程度、制球は出来ていたかなと思いますけど。2回はやっぱり四球がいらなかったかなというのが一番かなと思います」

――グローブライフ・フィールドで投げることに関しては。
「新しい球場できれいですし。もちろん素晴らしい球場だと思うので。今日は負けてしまいましたけど、勝って良い印象をつけられれば一番かなと思います」

――今年はトラウトが後ろを打つ。ストライクが来ている印象はあるか。
「そうですね。ストライクは昨年より、最後の方より来ている印象がありますし、甘い球を見逃したりするケースがあるので、そこが一番かなと思います」

落ちないスプリットが初の満塁被弾に「追い込むまでの形はすごい良かった。もったいなかった」

――スプリットは決め球。どう改善するか。
「良いメカニックで投げられれば必ず良い動きが出てくると思う。それが真っすぐの制球だったり、他の球種の制球につながると思います。スプリットが悪いというか全体の流れというか、投げ心地自体が今のところはそこが良くないのかなと思います」

――今日の登板を振り返って。
「ゲームを作れなかったっていうのが一番。特に先制点を取ってもらっていたっていうのがあるので。なるべく長い回、しっかりゲームを作れるようにと考えていきましたけど、ランナーがたまったところで1本打たれたので。失投をしっかりと打たれたかなと思います」

――2回の満塁被弾は2球で追い込んでからだった。
「四球の打席もそうでしたけど、追い込むまでの形はすごい良かったので、もったいなかったかなという感じだと思います」

――変化球を含め制球が乱れていたか。
「制球自体はそこまで悪くはなかったですけど、肝心なところで甘い。最後のタイムリーも5点目も初球、甘い真っすぐなので。自分の狙っているイメージではなかったかなと思います」

――打撃は29打数5安打。状態は。
「すごいいい状態ではないですけど、打席に立っている結果よりかは、そんなにひどい見え方ではないかなとは思うので。少しの一歩の動きの遅れとかがそういう風な原因かなと思うので、もう少し大胆に動けるような準備をしたいなと思います」

――開幕から30打席ノーアーチとなった。
「いい打席というか、いい角度で上がっている時もあるので、少し詰まったりとか、先に当たったりとか、っていうところで言うと、ちょっとの軌道のズレなのかなと思うので、いい時は例えドン詰まりでも、いい軌道で入っていればヒットになってくれるものなので。そういうところかなと思います」

敵軍の研究は「1年目とはもちろん違います。誰でもそうかなと思います」

――相手に研究されているという印象は。
「それは1年目とはもちろん違いますし、回数を重ねるごとに傾向は出てくるものなので、それはこっちも見てますし、それは誰でもそうかなとは思いますね」

――ストライクゾーンのズレは。
「広くズレてるなという感じはしないですかね。ただ、その動きの遅れが少し目立ってるかなと思うので、それは単純にタイミングが遅いとかではなくて、動き出しの準備が少し遅れているところが、そういう原因かなと思います」

――しっくりこない部分はあったか。
「そうですね。ありますね。それは失投していればしっくりこないですし、自分が思っているような軌道に球が入っていないと、おかしいなっていう気持ちにはなるので。やっぱりこう決めたいなという気持ちが入ると、最後のリリースがちょっとズレたりとかっていうところかなと思うので。その1球が良ければ、また違う形の結果にはなってるかなと思うので、そういう少しのところを修正して、次に向かいたいなと思います」

――本塁打の前の四球は三振を狙っていたが、取りきれなかった。
「そうですね。カルフーン選手のスプリット2球は悪くはなかったですけど、そこはしっかり見た打者が1枚上だったかなと思うので。どちらかというと最後のスライダー。はっきり抜けると可能性がなくなってしまうので良くないところかなと思います」

――スプリットは落ちなかった。
「気持ち高いなというのはありましたけど、そのまま行った感じなので。リリースがズレた感じかなと。修正できると思いますね。いいボールももちろんあるので。普段なら起きないような動きが起きる原因があると思うので。そこは改善できると思います」

――4打席目の見逃し三振は動き出しの遅れか。
「あれはゾーンの見え方がズレている印象ですかね。そこまで最初の軌道は甘い感じではないかなと思うけど、見逃したら甘い感じなので。単純にゾーンのズレが原因かなと思います」

――動き出しの遅れやゾーンのズレは公式戦でないと埋めきれないか。
「そんなことはないですね。それは実戦だけで分からないということはないと思いますね」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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