【バスケWリーグ】富士通14季ぶりV狙う 16日からファイナル 町田「最高のチームで優勝したい」

14季ぶりの頂点を目指す富士通の選手たち=10日、東京・代々木第二体育館((C)Wリーグ)

 バスケットボール女子Wリーグのプレーオフ(PO)は16日から、東京・国立代々木競技場で富士通―トヨタ自動車の決勝が行われる。

 レギュラーシーズン5位で14季ぶりの頂点を狙う富士通は、POで4連勝して6季ぶりのファイナル進出。主将町田は「自分たちの目標はこれで終わりではない。最高のチームで優勝したい」と視線を鋭くする。

 新型コロナウイルスの影響で、今季のレギュラーシーズンでは対戦がなかった。富士通は昨年12月の皇后杯全日本選手権準々決勝でトヨタに競り勝ったが、昨季のPO準決勝は2連敗で屈した。エースの篠崎は「厳しい試合になる」と表情を引き締める。

 連覇を狙う2位トヨタはリーグ屈指のタレントを擁する。昨夏の東京五輪で活躍した司令塔の三好や馬瓜エ、長岡、3人制の馬瓜ス、山本が在籍。今季の1試合平均87.1得点、同5ブロックはともにリーグ最多を誇る。町田は「個々の能力が高く、フィジカルが強い」と警戒。オコエも「リバウンドが強く、勝敗の鍵となる」と制空権争いをポイントに挙げた。

 東京五輪で日本史上初の銀メダルを獲得し、女子バスケがひときわ注目を集めたシーズン。PO後に米女子プロのWNBAに挑戦する町田は「富士通、トヨタのファンに限らず、全員でいい雰囲気をつくってもらって、互いに全力を出し切って、最高のゲームがしたい」。自身初のチームタイトルを掲げる瞬間を、満面の笑みとともに来場者へ届ける。

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