石垣で38.5キロカマジィー

 八重山ではロウニンアジを方言でカマジィーと呼んでいる。石垣島在住の釣りクラブA―styleの新城慎悟さん。2週間前から崎枝海岸でカマジィーらしきアタリが数回あったので、3月28日にクラブのメンバー2人と共にカマジィー狙いで釣りに出掛けた。

 午後4時からマグロの内臓を餌に、アタリがあった場所にピンポイントで投げ入れた。もう一本の竿(さお)を準備していると、いきなり竿が海に向かってありえない角度で曲がり、フルに締め込んだリールからジリジリとラインが引き出された。急いで竿を取りファイトを開始。海に引き込まれそうな強い引きだったが、必死に竿を立てて耐えていると、50メートルほど走ったところで最初の走りが止まった。渾身(こんしん)の力で魚を引き寄せると、10分ほどで水際に銀色の巨体が見えた。まだ弱り切っていない様子なので、5分ぐらい様子を見てから砂浜に引き上げたのが、新城さんにとって自己新記録となる145センチ、38.5キロのカマジィーだった。

 3月31日、「てびちバンド」の宮川たま子さんはメンバーのわちゃコさんと2人、行きつけの居酒屋銀兆のオーナー佐久川浩和さん所有の船でチービシ沖に流し釣りに出掛けた。胴突き仕掛けやテンヤ仕掛けで仕掛けを下ろすとムルーやタマン、ミーバイなどが次々にヒット。午前中でお店で使う分が釣れ、夜は釣りたての魚でおいしいお酒を飲んだ。

(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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