サンショウウオ元気で 小学生、ビオトープに放流

餌やりして育てたオオイタサンショウウオを放流する古城小の児童たち

宮崎市・古城小(岩瀬智子校長、104人)の新4、5年生32人は15日、自然保護を学ぶ授業の一環として、卵から育てた希少生物のオオイタサンショウウオを近隣のビオトープに放流した。
 同校が生息域にあることから、2013年から地域住民の手助けを受けながら飼育、保全活動を続けている。1月中旬に採取した卵をふ化させ、それぞれの児童が1匹ずつ名前を付けて餌やりや水の交換などの世話をしてきた。
 同日は地域住民が見守る中、児童は「さようなら」「元気でね」と声をかけながら、体長3~5センチに成長した32匹を湿地の水中に放流。手を振りながら別れを惜しんだ。
 新4年生の黒肱聖生(せな)君(9)は「餌を自分で捕まえて大きくなってほしい」、新5年生の大石知宙(としひろ)君(10)は「成長したらまた会いたい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社