20年ぶりの円安水準 家庭への影響は… 広島

円相場は1カ月半で一気に円安が進みました。

1ドル126円台まで値下がりし、およそ20年ぶりの円安水準となりました。

家庭への影響を取材してきました。

安村恵美記者

「こちらのスーパーではとくに海産物や輸入ワインなどに影響が出そうだということです」

円安による直接的な影響はまだ見られないそうですが、こちらのスーパーでは輸入ワインを6月ごろから値上げをする予定です。

また、海産物はロシアのウクライナ侵攻などによる影響で、輸入量が減少していることもあり、さらに大きな打撃を受けるだろうということです。

小売店では新型コロナの影響や原油の高騰などいろんな要因が重なり苦しい声があがっています。

スーパーたかもり 伊木 英人 さん

「今までのコロナの問題やロシアの問題とか色んな状況でどんどん仕入れ値があがっているなかに、さらに追い打ちがかかった」

このまま円安が続けば、仕入れ値の高騰が予想され、経営も厳しい状況になってくるといいます。

スーパーたかもり 伊木 英人 さん

「この先下がる要素が今のところ見えないので徐々にお客さんの理解を得て値上げしていくしかないのかなと思います」

急速にすすむ円安。

県内の経済に与える影響も少なくありません。

ひろぎんホールディングス経済産業調査グループ

河野 晋 グループ長

「今回は資源のエネルギー価格の高騰が重なっているということで、マイナスの影響が大きくなっているということかと思います」

生活必需品の値上がりを受けて家計への圧迫も心配されます。

ひろぎんホールディングス経済産業調査グループ

河野 晋 グループ長

「生活に非常に身近なものやサービスの値上げといったことが、消費者のマインドをさらに慎重化させる可能性があるのではないか」

専門家によると今後、さらに円安が進む可能性もあるとし、値上がりへの懸念はまだまだ続きそうです。

© 広島ホームテレビ