ひっそり 絶滅危惧の花 奄美・アマミナツトウダイ

アマミナツトウダイの黄色い花

 奄美大島固有種で絶滅危惧種のアマミナツトウダイが林道沿いにひっそりと咲いている。15日、雨にぬれた黄色い花が顔をのぞかせていた。

 3〜4月に花を咲かすトウダイグサ科の多年草。直径約5ミリの花には八つの突起があり、2枚の葉が囲む。環境省レッドリストで絶滅の危険が極めて高い絶滅危惧1A類に分類され、奄美大島5市町村は条例で採取を禁じている。

 奄美市の自然写真家常田守さん(68)によると、確認されている自生地は2カ所のみ。「山中よりも適度に日が当たる道沿いを好むよう。草刈りなどに注意し、絶滅しないよう大切に見守ってほしい」と話している。

林道でひっそりと咲くアマミナツトウダイ=奄美大島

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