【新型コロナ】在日米海軍横須賀基地、感染者数の発表中止 今後は死亡者、入院患者のみに

新型コロナウイルスの感染者数の発表を中止した在日米海軍横須賀基地(横須賀市)

 在日米海軍横須賀基地(横須賀市)は15日、新型コロナウイルス陽性者数の発表を中止したと明らかにした。2020年7月以来、週に1、2回のペースで発表していたが、ワクチン接種が進む中で、今後は死亡者、入院患者のみの発表に切り替える。昨年末には国内の米軍基地周辺で新変異種の感染が急拡大した経緯もあり、基地内の感染状況が公表されないことには不安の声も上がっている。

 同基地によると、発表中止は在日米軍司令部(東京都)の方針。横須賀基地は「在日米軍将兵の98%は接種を済ませている。ブースター接種も実施され、感染による深刻な症例や入院者もいないため、日本の全米軍基地は、死亡と入院者数のみを発表することになった」としている。

 横須賀基地は20年7月21日に新規陽性者数と全陽性者数、回復者数などの発表を始めた。週に2回発表した時期もあったが、最近は毎週金曜に発表していた。

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