建設コンサルと工学博士「デミーとマツ」 土木広報大賞 初の3回連続入賞

表彰式に参加した松永さん(右)とリモートで参加した出水さん(左)=東京都、土木学会本部講堂(提供写真)

 土木学会(東京都)は、土木の役割や意義について広く伝える団体を顕彰する「土木広報大賞2021」の受賞者を発表した。長崎県関係では、福岡、大分両県を拠点とする建設コンサルタント、松永昭吾さん(51)=本県出身=と長崎大職員で工学博士の出水享さん(42)によるユニット「噂(うわさ)の土木応援チームデミーとマツ」が特別賞を受賞した。同学会によると、同大賞が始まった2018年から3回連続の入賞は初めて。
 同ユニットは、採石場や土木工事現場で体験型イベントを開き、土木のかっこよさを広く伝える2人組。今回、全国から106件が応募し、同ユニットなど21件の活動が入賞した。
 受賞した活動は、新型コロナウイルス禍の影響で開かれなかった昨年の土木広報大賞に代わり、独自に開催した「デミーとマツの土木広報大賞2020」。審査員は「デミーとマツのいない土木広報は、もはや考えられない。地道な活動や自ら大賞を実行する力、土木への愛情が素晴らしい」と評価した。
 3月28日に東京で開かれた表彰式に松永さんが出席。出水さんは長崎からリモートで参加し、記念写真に納まった。出水さんは3回連続入賞の快挙について「土木大好き、活動頑張って! と応援してもらうことが増え、成果を実感している。2030年までに土木の仕事を子どもがなりたい職業ランキング5位以内にするのが目標」と話した。


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