血液検査で乳がん診断、確立へ 「採血の協力を」沖縄・那覇西クリニック

 採血によってがん検診に活用できる診断技術の開発に向けて、那覇西クリニックと日本対がん協会は14日、県庁記者クラブで記者会見し、研究への協力のために血液検査への協力を求めた。

 研究は、血液中に分泌する「マイクロRNA」のパターンを調べ、血液検査によって乳がんの発見につなげることを目指している。マンモグラフィー検査の結果、那覇西クリニックで精密検査を受けることになった40~69歳の女性を対象に、採血への協力を求めている。今夏をめどに約100人から協力を得たい考えだ。

 日本対がん協会の小西宏プロジェクトディレクターは「科学的な証明をするためにも、ぜひ多くの協力をお願いしたい」と語った。那覇西クリニックの玉城研太朗診療部長は「多くの協力によって技術が確立すると、沖縄発といっても過言ではないと思う」と述べ、協力を求めた。

(池田哲平)

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