演技派俳優に認められた若手の注目株・杉田雷麟

俳優の杉田雷麟、渋川清彦らが15日、都内で行われた映画「山歌(サンカ)」(笹谷遼平監督)の公開前先行試写会イベントで舞台あいさつを行った。

かつて財産も戸籍も持たず、日本の山々に実在した流浪の民・山窩(サンカ)を題材に、孤独な少年(杉田)とサンカの一家との交流を描いた同作。

映画初主演の杉田は、渋川とはデビュー作「半世界」、「孤狼の血 LEVEL2」に続き3作目の共演。

各メディアによると、演技派俳優として知られる渋川だが、杉田のことを、「現場を俯瞰で見られている。カメラの映り方とかを10代で知っているから、すごい大人だなって感じる」と絶賛したという。

まだ14歳だった18年にWOWOWのドラマ「イノセント・デイズ」で俳優デビューを果たした杉田だが、あの大物からも目をかけられたという。

「2018年9月に放送された、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『Aではない君と』の子役オーディションを勝ち抜き、佐藤浩市が演じる主人公の息子役に抜てきされた。佐藤と初対面の際に『この世界で食ってくのか?』と聞かれ、杉田は『はい』と即答。この態度が気に入られ、佐藤から『俺と関わる場面ならお前が納得行くまで何度でも付き合ってやる』と言われた。佐藤との出会いで役者として成長を遂げた」(テレビ局関係者)

2019年、映画「半世界」の演技が評価され、「第41回ヨコハマ映画祭」の最優秀新人賞、「第34回高崎映画祭」の最優秀新進俳優賞を受賞。

その後、NHK連続テレビ小説「エール」、映画「罪の声」などに出演している。

今後、俳優として大きくステップアップすることになりそうだ。

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