<レスリング>中国がアジア選手権(4月19~24日・ウランバートル)に不参加…モンゴルへ入国できず

 

 4月19日からモンゴル・ウランバートルで行われるアジア選手権で、エントリーしていた中国が参加しないことが分かった。世界レスリング連盟(UWW)が明らかにし、9日にUWWホームページに掲載したエントリー・リストから中国選手の名前が消されている。中国協会によると、2月に始まった中国とモンゴル間の航空機と鉄道の旅客輸送の停止が解除されず、モンゴルに入国できないという。

 中国は昨年、東京オリンピックと同予選以外の国際大会には出場していない。2020年アジア選手権は新型コロナウィルス感染のパンデミック(世界的流行)の前だったが、開催国のインドが中国にビザを発給せず不参加を余儀なくされた。アジア選手権は3年連続の不参加となる。

 同国は,女子は世界でトップクラスの実力を持ち、東京オリンピックでは全6階級に出場して2選手が銀メダル、1選手が銅メダルを獲得。2019年アジア選手権では4階級を制し、7選手がメダルを手にした。

 男子グレコローマンでも東京オリンピックで1選手が銅メダルを取り、2019年アジア選手権では1階級を制して5選手がメダル獲得。男子フリースタイルでは、2018・19年世界選手権の125kg級でメダルを取っている。

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