生活再建の記録、後世へ テクノ仮設跡地に記念碑 熊本地震6年

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除幕式で記念碑の完成を祝う関係者ら=益城町

 熊本地震で整備された県内最大の建設型仮設住宅・テクノ仮設団地(益城町小谷)の跡地に、団地の存在を伝える記念碑が建った。本震から6年を迎えた16日に除幕式があり、元住民らが完成を祝った。

 テクノ仮設は「くまもと臨空テクノパーク」内の民有地約8万平方メートルを無償で借り受け、県が516戸を整備。2016年7月に入居が始まり、ピーク時には1334人が暮らした。20年9月に閉鎖され、現在は更地となっている。

 記念碑は土地所有者で大手半導体メーカーのSCREENホールディングス(京都市)が製作し、高さと幅約1・5メートルの黒御影石製。蒲島郁夫知事が「復興した町に夢を託し」と揮毫[きごう]し、上空から団地全体を収めた写真や概要を記している。

 除幕式には約30人が参加し、同社の垣内永次会長が「復興の象徴となることを願う」とあいさつ。当時の自治会長で、語り部活動を続ける吉村静代さん(72)=益城町=が「多くの被災者がここで暮らし、生活再建を果たしていったことを伝えていきたい」と謝辞を述べた。記念碑は当面、同社工場が操業している平日の日中に公開する。(河北英之)