誤ってワクチン注入せず 長崎県庁会場 16日午前接種の1人

 長崎県は16日、県庁の新型コロナワクチン集団接種会場で、同日午前10時半~11時40分に接種した190人のうち1人に、誤ってワクチンが注入されなかった、と発表した。未接種者の特定はできていない。
 県感染症対策室によると、会場では同日午前10時半からワクチン接種を開始。接種担当の医療従事者が同11時40分ごろ、使用済み注射器の廃棄ボックスから、ワクチンが入った状態の注射器1本を発見した。被接種者の人数と注射器の本数が一致したため、注射針を刺されたがワクチンを注入されなかった被接種者が1人いるとみられる。
 県は同時間帯に接種した190人にメールや電話で連絡し、事情を説明する方針。希望者には接種確認の目安となる抗体価測定検査を実施する。再発防止のため「医療従事者による注入の確認を徹底する」としている。


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