新潟海洋高校アンテナショップ能水商店 道の駅内に開店 生徒の学習拠点に 関係者集いセレモニー

 糸魚川市能生小泊の道の駅マリンドリーム能生内に16日、県立海洋高の六次産業化への学習拠点となる「新潟海洋高校アンテナショップ能水商店」がグランドオープンした。同日午前10時から関係者、来賓らが出席しオープニングセレモニーを実施。くす玉割りなどで、待望の船出を祝った。

海洋高開発商品やフードメニューをそろえた店内

 同店は、市との産学官連携で同校の職業教育を支援する株式会社能水商店(松本将史社長)が運営。木造平屋建ての店舗は、マリンドリーム能生が整備した。

 文部科学省の研究事業「マイスター・ハイスクール事業」の一環として、生徒の販売実習・市場調査の場に同店を活用。松本社長(43)は同校マイスター・ハイスクールCEOとして管理運営する。

 店内には、同校開発商品を中心に約80商品を販売。フィッシュ&チップス、パスタなどのフードメニューをそろえる。一押しは魚醤(ぎょしょう)「最後の一滴」のキャラメルソースをかけたソフトクリーム。

 式典で松本社長は経過を振り返り、多くの協力に感謝し、地域振興へのさらなる貢献に意欲。ソフトクリームをPRし「魚醤を身近に感じ、そのエッセンスは能生川にあると感じながら糸魚川を楽しんでいただける拠点に」と願った。

 生徒代表の伊藤幸貴君(食品科学コース3年)は「接客の技術やコミュニケーション力を身に付けて卒業していきたい」と決意を発表した。出席者、来場者には5月発売予定の新商品「ごっつぁん鍋つゆ」を使用したちゃんこ鍋が振る舞われた。

くす玉割りで待望のオープンを祝う関係者・来賓ら

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