「助けて!」と叫ぶ勇気を 伊勢原の小学校で安全教室 プロレスラーが女児助けた事案も紹介

体育館に再現された横断歩道を手を上げて渡る高部屋小の1年生=伊勢原市西富岡

 今春入学した小学1年生に横断歩道の渡り方などを教える交通安全教室が13日、神奈川県伊勢原市西富岡の市立高部屋小学校で開かれた。伊勢原署が主催し、交通課の担当者が児童60人に信号機の色の意味や横断歩道の安全な渡り方といった交通ルールを教えた。

 教室では、同課の桜井真巡査部長が、絵本を使って信号機の色の意味や横断歩道の正しい渡り方などを解説し、「横断歩道を渡るときは右見て、左見て、周囲をぐるっと見て、手を上げて渡ろう」と呼びかけた。その後、児童は体育館に再現された横断歩道や障害物を交通ルールを確かめながら渡っていた。

 6日に入学式が行われた同小では新学期が始まって1週間余りがたっており、男子児童(6)は「学校に来るのが毎日楽しみ。通学路に横断歩道があるので、ルールをしっかり守りたい」と話した。

 安全教室では防犯講話も行われ、3月に東急東横線武蔵小杉駅構内で酔った男に絡まれた女児をプロレスラーが助けた事案を紹介。「危ない目に遭ったら『助けて』と叫ぶ勇気を持とう」と呼びかけた。

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