久米島町長選、新人の桃原氏が初当選 前副町長、三つどもえ制す

 任期満了に伴う久米島町長選は17日投開票され、無所属新人で前副町長の桃原秀雄氏(62)が2011票を獲得し、初当選を果たした。いずれも無所属新人で久米島町議会前副議長の吉永浩氏(41)、久米島商工会前会長の大道敦氏(64)を破った。

 2006年以来16年ぶりの選挙選で、初の三つどもえとなった。新型コロナ禍で落ち込んだ島の産業、観光振興や人口減少対策、子育て福祉施策を争点に選挙戦が繰り広げられた。投票率は75.54%で、選挙戦となった前回2006年の86.86%を11.32ポイント下回った。

 桃原氏は25年の役場勤務と副町長8年の経歴で培った行政経験を前面に打ち出し、歴代町長が築いたまちづくりの継承を訴え、勝ち抜いた。

 当日有権者数は5961人(男性3161人、女性2800人)。投票総数は4502、有効投票数は4469、無効投票数33。不受理持ち帰りは1。桃原秀雄氏(とうばる・ひでお) 1959年7月生まれ、町宇根出身。沖国大卒。89年に仲里村役場(現久米島町)に採用。総務課長などを歴任し、14年6月に副町長に就任した。町長選出馬のため22年3月末に辞職した。
▽久米島町長選開票結果(選管最終)
当 桃原秀雄 2011票
  吉永浩  1247票
  大道敦  1211票
  
   
  

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