「少しでも子育て世帯の経済的負担を減らしたい」 制服バンクが初の譲渡会

約800点が並んだ初の譲渡会

 【小山】市内の民生委員やボランティア計10人でつくる有志団体「制服バンク おやま」は16日、犬塚3丁目の市東出張所で学用品譲渡会を初開催した。

 これまでは学校や自治会などから募った学用品を希望者に個別提供していたが、学用品を必要とする人が利用しやすくなるよう年2回ほど譲渡会を開くことにした。

 この日はランドセルや自転車のヘルメット、市内中学校の制服、バッグなど計約800点を並べ、定価の1割ほどで販売した。併せて不用となった学用品も改修した。

 きれいな状態で提供できるよう、販売の収益金を利用して有志が補修作業を行っている。保管場所は同出張所内の3畳ほどのスペースしかないため、団体メンバーが自宅などで保管しているという。

 同団体の望月晨子(もちづきときこ)代表(74)は「少しでも子育て世帯の経済的負担を減らしたい。不用となった学用品が集まるのはとてもありがたいことだが、今後は保管場所の確保などを検討していきたい」と話した。

 学用品の募集と販売は個別でも随時受け付けている。(問)同団体080.5764.0701。

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