吉備の環PT見聞録 早島町、倉敷市茶屋町地区(13~15日)

 「吉備の環(わ)プロジェクトチーム(PT)」は13~15日、岡山県早島町と倉敷市茶屋町地区を巡りました。現地から発信したツイッター投稿の一部を紹介します。

 PTは19~21日までの3日間、総社市を訪問。近く赤磐市、鏡野、勝央町も訪れる予定です。まちの隠れた魅力やおすすめスポット、課題などを電話(086―803―8091、平日)、メール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。

花ござピンポン制す

 早島中(早島町早島)の教諭木下慶さん(23)は昨年11月の「早島IGUSA花ござピンポン世界大会」を制した“世界チャンピオン”。両面に花ござを貼ったラケットを使う競技は「卓球とは全く別のスポーツ」としつつも「老若男女誰でも楽しめます」。同校は体育の授業に花ござピンポンを取り入れています。

イ草太鼓力強く

 今年で設立20周年の早島イ草太鼓。小学1年生から80代まで幅広い年齢層の方々が活動しています。安原輝夫さん(78)=早島町=ら有志による力強いばちさばきに触発されたPTメンバーも演奏を体験。「力を入れずスナップをきかせて」などと熱心にアドバイスをいただきました(3分ほどで手の皮がむけました)。

駄菓子売り場に集う

 早島町観光センター(同町前潟)の一角に設けられた駄菓子売り場に、下校中の高校生が集まっていました。「早島は町立小、中が1校ずつしかないので、みんなずっと仲良しなんです」と高校1年の生徒(15)。この売り場は、町内唯一の駄菓子店が店を閉めてから同所で引き継いだそうです。

唯一の醤油醸造元

 1860(万延元)年創業の白龍醤油(はくりょうしょうゆ)(倉敷市茶屋町)は、茶屋町地区で唯一の醤油醸造元。地元の小学校や飲食店を中心に展開しています。塩津修一社長(62)によると、こくとほのかな甘みが特長だそう。「創業以来変わらない製法を守りつつ、この地で引き続き頑張っていきたい」

村上春樹さんが名付け親

 作家村上春樹さんが名付けた「高橋人生堂書店」が倉敷市茶屋町の住宅街にあります。同氏の短編小説が原作の「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞国際長編映画賞に輝いたことが話題になることもあり、「私よりずっと詳しいファンの考察はとても興味深いですね」と店長の高橋頼子さん(70)。

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